今回は、幸せな人々と
そうでない人々の
明確な違いについてお話しします。
これは、長年にわたり
さまざまな人々との接触を通じて
私が気づいたことです。
幸せになるために
非常に重要なポイントであり、
私自身が実感として
感じていることでもあります。
幸せになりたいと願いながら、
現在は幸せでない
と感じている方々に向けて
お伝えしたい内容です。
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長い間私がしていた誤解
についてお話ししましょう。
私たちの中には、
立派な家に住み、豪華な車に乗り、
欲しいものを
何でも手に入れることができるほど
経済的に恵まれ、
健康にも恵まれた人がいます。
しかし一方で、
生まれつきの身体の障害や、
経済的な貧困により、
日々の生活に
困窮している人々もいます。
かつての私は、
前者のグループの人々は
間違いなく幸せで、
後者の人々は
幸せになることはない
と信じていました。
しかし、
年齢を重ねるにつれて、
さまざまな人々との出会いから、
その考えが必ずしも正しいわけではない
と気づかされました。
外から見て
羨ましいと思えるような人たちが
不満を抱え、
幸せを感じていないことがある一方で、
「この人は大変だろう」と気の毒に思われる人が、
笑顔で充実した生活を送り、
幸せを感じているのです。
この違いはいったい何なのか?
と不思議に思ったこともありましたが、
今ではその理由を理解し、
「なるほど」と納得するに至りました。
幸せか不幸かは、
外から見えるものだけではなく、
それぞれの内面にかかっている
と感じています。
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可能であれば、身体的にも健康であり、
経済的にも恵まれ、
お金の心配をせずに
生活できるほうがよいでしょう。
しかし、周囲の人々を観察してみると、
これらの条件が
人を幸福にするわけではない
ということが明らかになります。
それよりも重要なのは、
「何を見るか」ということです。
私たちはよく、
似たような生活環境にいると、
皆が同じ世界を見ている
と考えがちです。
しかし、
実際にはそうではありません。
たとえ同じ家に住む家族であっても、
それぞれが見ている世界は
異なります。
その理由は、
人々がそれぞれ異なる視点や解釈で
出来事や物事を認識しているからです。
人それぞれが異なる「メガネ」をかけて
世界を見ていると例えることが
できるでしょう。
メガネは個々によって異なるため、
見える色や形も微妙に変わります。
まったく異なるメガネをかけている場合、
同じものでもまったく違うものに
見えることもあるのです。
このメガネの違いは、
各人の経験、価値観、性格、感情、
教育、文化的背景などによって
大きく影響され、それによって
世界の見え方が変わるのです。
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日々の生活の中で、
私たちはさまざまな出来事を
「これは良いことだ」とか
「これは悪いことだ」
とラベル付けしています。
しかし、実際には
物事や出来事そのものには
良いも悪いもありません。
それを良いか悪いかと判断するのは
私たち自身です。
まったく同じ出来事も、
ある人にとっては幸運かもしれませんが、
別の人にとっては不運かもしれません。
これは全て個人の解釈次第なのです。
たとえば、結婚できないことを
嘆く人がいます。
独り身でいることが寂しく、
不幸だと感じているのです。
そんな中で、
結婚すれば幸せになれる
と信じていることでしょう。
しかしながら、結婚すれば、
最初の喜びはすぐに薄れ、
今度は「結婚して自由がなくなった」
と不満を抱えるようになります。
子どもが生まれたあとには、
「子どものせいで
自分の夢が叶わなくなった」と感じ、
自己犠牲を強いられていると
欲求不満を募らせるのです。
このような解釈をしていると、
客観的に見て
恵まれた状況であっても、
幸せを感じることは難しいです。
何事も
マイナス面ばかりに注目して
生きていれば、
幸福感は遠のくばかりでしょう。
しかし、同じ状況でも
幸せを感じることができる人もいます。
独身のときは自由を楽しみ、
結婚すれば
パートナーとの共有を喜び、
子どもが生まれれば
その賑やかさを
楽しむことができる人たちです。
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同じ経験をしていても、
物事のプラス面に焦点を当てるか、
マイナス面に焦点を当てるか、
どのように解釈するかによって、
感じ方はまったく異なります。
幸福度は、
物事をどの側面から見るか、
どのように解釈するかだけでも
大きく変わってくるものです。
不満が多く、
常にイライラしていると感じるなら、
もしかしたら
物事や出来事のネガティブな側面ばかりに
目を向けているのかもしれません。
ネガティブな面が
確かに存在することは否定しませんし、
それがあなたにとっての
マイナス面であることも理解できます。
しかし、マイナス面ばかりでなく、
プラス面も必ず存在します。
この世の中には、マイナスだけ、
あるいはプラスだけのものは
存在しないのですから。
もしプラスの側面にも
目を向けることができれば、
感じ方も大きく変わってくるはずです。
今まで「自分は不運だ」
と感じていたとしても、
「あれ、こんなに良いこともあったんだ。
思っていたほど
悪いことばかりではなかった」
と気づくことができるでしょう。
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今までマイナス面ばかりに注目し、
否定的な見方をしていた人が、
急にプラス面に目を向けるのは
容易ではありません。
しかし、練習次第で
できるようになるものです。
では、ネガティブな面ばかりに
焦点を当てるのを止め、
プラス面にも目を向けるには
どうすればよいのでしょうか?
私が尊敬する斎藤一人先生によると、
「天国言葉」を使うことが効果的です。
「天国言葉」とは具体的に
「愛しています」、「ツイてる」、
「嬉しい」、「楽しい」、「感謝しています」、
「幸せ」、「ありがとう」、「許します」の8つです。
つまり、
ポジティブな言葉を
たくさん使うことが大切なのです。
言葉は、私たちに
想像以上に大きな影響を及ぼします。
ポジティブな言葉を多く使うことで、
ポジティブな面が見えやすくなり、
ポジティブな解釈も
しやすくなります。
そして、その逆もまた然りです。
まずは、
天国言葉を習慣的に
唱えてみるとよいでしょう。
心の内ではそう思えなくても、
とにかく唱え続けるのです。
これを継続することで、そのうちに
感じ方や見え方が
大きく変わってくるでしょう。
私自身もかつては
ネガティブな解釈をすることが
多かったです。
ネガティブな言葉を
使っていることに
気づかない時期もありました。
しかし、今は以前よりも
ネガティブな言葉を減らすことができ、
そのおかげで明るい光が
見えるようになったと感じています。
100パーセントネガティブをなくすことは
難しいかもしれませんし、
その必要はありません。
なぜなら、ネガティブなことも
実際には存在するからです。
マイナス面を否定する必要はありませんし、
背を向ける必要もありませんが、
ただ、マイナス面にフォーカスすることを
少しでも減らしてみれば、
それだけでも
変化を感じることができるでしょう。
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幸せとは結局、
自分の心が創り出すものです。
私たちが日々見ている現実は、
自分の幸せに
大きく影響していると言えるでしょう。
そして、私たち各々が見る現実は、
自分がかけている「心のフィルター」、
つまり心のメガネが
決め手になります。
物事のプラス面を見るか
マイナス面を見るかは、
人の幸福度に大きな違いをもたらします。
ネガティブな面ばかりに焦点を当て、
ネガティブな解釈ばかりしていると、
幸せからは遠ざかってしまいます。
逆に、ポジティブな面にも目を向け、
ポジティブな解釈ができれば、
幸せを感じる時間も
自然と長くなるでしょう。
ネガティブを否定するのではなく、
ネガティブに偏らず
ポジティブな面にも目を向けることで、
バランスを取るとよいでしょう。
そのためには、
これまでネガティブなことばかりに
心が偏りがちだった人は、
自分の言葉に注意し、意識して
ポジティブな言葉を使うようにしましょう。
これを継続することで、
自然とポジティブな面がより見やすくなり、
幸福感も増していくはずです。
そして、これまでよりも長い時間を、
幸せな気持ちで過ごしましょう!