やりたくないと思う仕事を 楽しくこなすコツ

今回は、
やりたくないと思う仕事を
楽しくこなすコツについて。

やりたくないことは
できれば避けて通りたい。

でも上司や上の立場の人から
指示されれば、
どうしてもやる必要がある。

そんなとき、どうすれば
ツマラナイことを楽しくできるか?
が今回の話の内容だ。

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結論を先に言えば、
その仕事を自発的なものに
変えることだ。

たとえば、やり方については
自分で決めて仕切れば、
他人からの依頼も
自主性を持って遂行できる。

なぜ自主性が大切なのかは、
人間は生まれながらにして、
自分のことは自分で決めたい
という欲求を持っているからだ。

そのため、
他人からの指示や強制に
抵抗を感じる性質がある。

たとえそれが自分にとって
プラスになることでも、
人からやれと言われれば、
反発したくなるものだ。

この人間の特性は
「心理的リアクタンス」
と呼ばれる。

心理的リアクタンスがあるから、
他人からの指示に気乗りせず、
やりたくないと思ってしまうのだ。

それならその仕事を
自分が決めたものだ
と思えるようにすれば、
やる気も出てくる。

やる内容は決まっていても、
そのやり方を
自らの工夫により変えて、
やり方を仕切ってしまえば、
同じタスクも楽しくなる!

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これは私の体験談。
随分昔、ウェブサイト制作会社で
バイトしていた頃の話だ。

ファッション系サイトの
レイアウトのお直し作業を
依頼された。

上司の指示は、
パソコンの画面上でマウスを使用して
ドラッグ&ドロップ方式で
レイアウトを変えること。

ページ数の多いサイトで
1ページずつ手動で
レイアウトを変えるように
とお願いされたのだ。

作業自体は単純でも、
大量のマウス操作が必要だ。

しかもページごとに
全く同じタスクを何十時間も
繰り返さねばならない。

このことを考えただけでも
私はぞっとした。

「やりたくないな」
という気持ちでいっぱいになり、
バイトの時間が憂鬱になった。

嫌々やること数時間。
気が遠くなるほど大量の
単純作業を目の前にして、
私は途方に暮れていた。

そのうち
目の焦点が合わなくなり、
パソコン画面を
ぼーっと眺めてしまう状態だった。

しかし、突然
ある考えが頭に浮かんだ!

100ページ以上あるけれど、
どのページも全く同じパターンなら、
自動化できるのでは?
と思いついたのだ。

さっそく
そのサイトのシステム裏を
探検することにした。

色々見ているうちに、
同じページを表すのに、
グラフィックモードと
テキストモードの
2つがあることを発見!

同じパターンが
テキストモードでは
どう表されているのかを研究して、
一つの結論に行き着いた。

マウスを使って
ドラッグ&ドロップの作業を
手を痛めながらやらなくても、
同じことをテキストベースでやれる! 
と分かったのだ。

テキストベースなら
簡単にコピペもできる!

そのやり方を見つけるまで
試行錯誤はあったものの、
一旦やり方を確立した後は、
その後はラクに
スピーディーに作業を進めて、
見積もった時間よりも
ずっと早くに仕事を終了できた。

退屈なタスクを
任されたときには
私はすっかりやる気を失い、
バイトをやめたいと思ったほど。

しかし、工夫により
多量の単純作業でも
賢くこなす方法を探し、
それを見つけるプロセスは、
私にとっては楽しいものだった。

言われた通りにやるのは
かなりシンドクても、
自分でやり方を仕切ったお陰で、
ツマラナイ作業がワクワクするほど
面白いものに変わった。

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上の人から指示された
ツマラナイ仕事は、
決まったやり方がある場合が多い。

しかし、
ちょっとした工夫により、
やり方を変えても、
同じことができるケースも
しばしばだ。

決まったやり方に受動態で
そのまま従うのではなく、
自分で考え、違うやり方を試して、
能動態で楽しい方法を
見つけてもよいだろう。

最終的にそのタスクを
きちんと終えられるのなら、
どんなやり方でも
構わないはずだからだ。

言われたやり方が普通だ
と思われても、
思考を巡らせれば、
けっこう色々なアイデアが
頭に浮かんでくるものだ。

ツマラナイ単純作業を
どうすれば面白くできるか?

どうすれば時間短縮できるか?

どうすればもっと効率よく
ラクにできるか?

そんなことを考えて、
自分で決める方向で動こう!

自分でやり方のルールを作り、
やり方に関しては
自らが仕切ってしまえば、
自分がコントロールしている
という気持ちになれる。

そう思えれば、
やりたくなかった仕事でも
けっこうエンジョーイして
遂行するのも可能だ。

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やりたくないと思う仕事を
任されたときには
受け身の姿勢で受けるのは
やめよう。

やり方に関しては、
できるだけ自分で仕切れるよう
工夫してみるとよい。

そうすることで
自主的に動いている感覚になり、
嫌だと思われた仕事も
エンジョーイできるようになるからだ。

どうすれば同じことを
もっと効率化できるか?

どうすれば同じことを
もっと楽しくこなせるか?

どうすれば同じことを
時間短縮でできるか?

色々な可能性を考えて、
試してみると楽しくなる。

こういう姿勢で物事に臨めば、
外からの依頼に対しても
自発的に動けるようになる。

自発的になれれば、
自分のコントロールの範囲と感じて、
活き活きと活動することも可能だ。

ぜひあなたも
チャレンジしてね!