今回は、
ぼーっとする時間も
ムダではないという話。
1日の中に
ぼーっとする時間を
積極的に取り入れよう
という内容だ。
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何もせずにぼーっとするのは
時間の無駄だ
と考える人もいるだろう。
時間は有限で貴重なもの。
限られた時間で
できるだけ多くのことを
やりたければ、
時間を効率良く使うしかない。
そのために、隙間時間は
ぼーっとするのではなく、
本を読んだり、勉強したり、
家事の小さなタスクをしたり。
そのようにして
時間を有効活用するのは
とても良いことだ。
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しかし、
ぼーっとすることも、
時には大事。
ぼーっとするのは、
多くの人が考えるほど
悪いことではない。
むしろぼーっとする時間を
適度に取り入れた方が
望ましい。
なぜなら、最近の研究では、
ぼーっとすることにより、
脳が活性化されることが
明らかになったからだ。
ぼーっとした状態は
車でいうアイドリング状態。
何もしていないから
脳内では何も起こらないだろう
と思われがちだが、
実はそうでもないのだ。
この時こそ
脳が活発に動いていて、
記憶の整理がされている。
脳の中に散らばった
断片的な記憶がつなぎ合わされ、
時には思わぬひらめきを
生むこともある。
考えても、考えても、
どうしても良い案が
頭に浮かばなかったのに、
何もせずに
ぼーっとしていたら、
突然グッドアイデアが
自分のもとに降りてくることも
珍しくない。
ぼーっとする時間に、
脳内では記憶が呼び覚まされ、
情報が整理されて、
複数の情報が掛け合わされ、
意外な創造性が
発揮されることもあるからだ。
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これは私が昔経験したことだ。
私は以前
コンピュータープログラムを
組んでいた時期があった。
ある日
自分が書いたプログラムが
期待通りに動かなかった。
どこが間違っているのか?
考えても、考えても、
どうしても分からない!
しかめっ面でスクリーンと
にらめっこすること数時間。
それでも
全く解決策は見つからなかった。
仕方がないから、
私は外に出て、歩き始めた。
考えすぎで疲れており、
頭の中は空っぽ状態。
暫くの間、ぼーっとしながら
足だけが動いていた。
20分くらい歩いた頃、
突然ひらめきが湧いてきた!
「ああ、こうすればいいんだ!」
と答えが急に見えたのだ。
私はすぐに
コンピュータールームに戻り、
早速、その答え通りに
プログラムを修正した。
すると、
自分が思った通りに
コンピューターは動き出したのだ。
一生懸命考えていたときには、
どうして良いか?
全く分からなかったのに、
何もせずにぼーっとしていたら、
スルッと答えが見つかった。
その時の快感は
今でも忘れられない。
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何かで困って、
どうすればよいかを
頭の中で色々考えることがある。
しかし、
良い解決方法がないかと
一生懸命考えるときには、
必ずと言って、
良いアイデアに恵まれない。
それよりも、
そのことをすっかり忘れて、
何も考えていないとき、
突然ヒントになることが
目の前に降りてくるのだ。
頭の中が様々な思考でいっぱいで、
忙しい状態であれば、
新しいものが
入ってくる余地もない。
でも、ぼーっとしていて
頭の中に余白があれば、
自然と何かが
頭の中に入ってこれる。
そういう時に入ってくるものは、
今まで思いつかなかったアイデアとか、
やってみたら面白そうなこととか、
けっこうプラスのものが多い。
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多忙な現代人は、
日々色々なことを思考して、
頭の中が常に忙しく、
落ち着かないこともしばしばだ。
そんな人こそ、
隙間時間に意図的に
ぼーっとした時間を取ることが
望ましい。
ぼーっとして何もやらない時間を
勿体ないとか、無駄だとか
考えがちだが、
実はそうではないことを知り、
罪悪感なしで
ぼーっとしてみるとよいだろう。
考えすぎで疲れた脳を
リフレッシュするのにも役に立つ。
今までどんなに考えても
その答えが見つからなかったものも、
ぼーっとすることにより
突然分かることも大いにあり!
ぼーっとすることで
意外にも創造的なアイデアに
恵まれることもしばしばだ。
1日のうちに
ぼーっとした時間を
適度に取り入れて、
脳の活性化に役立てよう!