無駄だったと思っていた昔の学びが急に役立つときもある!

あんなことをやっても、
全く役に立たなかった!
と思っていた昔の学びが
予想外の瞬間に
突然活かされることもあります。

短期的には無駄だ
と感じられたことでも、
長期的な視点では
有益なものに変わる可能性も
少なくありません。

「これ面白そう!」
と思うものがあれば、
それが将来役に立つかどうか
あれこれ考えるよりも、
まずはとにかく学んでみましょう!

今回の話は、
学びから得られるベネフィットは
短期的ではなく、
長期的な視点で考えるべき
という内容です。

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昔の学びから何年も経っても、
その知識を使わずに
「ああ、なんて
無駄なことをしたんだろう!」
と後悔することもあるでしょう。

私自身も、
そう感じることが多かったです。

一生懸命になって
時間や労力を費やしても、
何の得にもならなかったと
残念に思うこともよくありました。

でも、ずっと後になって、
昔の学びが急に助けになる経験を
何度かするうちに、
私の考え方も大きく変わりました。

直ぐに役立たないからといって、
必ずしも無駄な学びではない
と今では考えています。

早速、私の体験談をお話しましょう。

以前、私は必要に迫られて
あるWEBアプリケーションの使い方を
学ぶことになりました。

このアプリケーションは
かなり複雑で、
一般的には難解なものです。

使い方をマスターするのに
普通は時間がかかるようですが、
なぜか私はスムーズに理解できました。

そのアプリケーションを
簡単に使えるようになった理由は、
おそらく10年以上前に学んだ
コンピュータープログラミングと
データベースの知識のおかげだ
と思います。

当時私はウェブデザインや
ウェブ構築のためのコースを受けており、
プログラミングとデータベースの勉強に
力を入れていました。

しかし、資格は取得したものの、
様々な事情があり、
そのスキルを活かす機会は
あまりありませんでした。

そのため、
そのコースで学んだこと自体を
無駄だと考え、
損した気分になっていました。

人生の時間やエネルギーは
有限資源であり、限られています。

使い物にならないようなことに
必死になるのは
本当に残念だと、
正直、後悔していました。

しかし、ある日突然、
あの知識のおかげで
普通の人には理解しにくいことが
本当に簡単に分かってしまい、
爽快な気分になれたのです。

学んだことを
そのままの形で活かせなくても、
その知識があったからこそ、
他の分野で活用することもできる
という意外な発見をしました。

過去に学んだことが
今すぐ役に立たなくても、
無駄だったと判断するのは
間違いだと感じた瞬間でした。

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これと似たようなことで、
車の運転があります。

私は若い頃、日本で
車の免許を取りましたが、
ずっと運転する機会がなく、
長年ペーパードライバーでいました。

東京のように
公共交通網が発達している場所に
住んでいたこともありますが、
免許を取得した直後、
駐車場で隣の車にぶつけてしまい、
それ以降、運転が怖くなってしまった
という理由もあります。

何年も運転しなければ、
免許があっても
運転できる状態ではありません。

免許を取るためには
相応の費用もかかったため、
本当に無駄だったなと
後悔していました。

しかし、後になれば、
無駄ではなかったと思える日が
やってきました。

私は現在、車社会の
ニュージーランドで暮らしています。

この国では、都市部に住んでいても
車がなければかなり不便で、
生活が制限されてしまいます。

最初の1年間は車なしで
生活していましたが、
かなり厳しく、
もう無理だと諦めました。

日本で免許を取得したばかりの頃は、
まさか将来、この国に
永住するとは思いもしませんでした。

だから、この免許を取得したことは
無駄だったと確信していましたが、
後になってそうではない
と分かったのです。

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何か新しいことを学ぶ前に、
将来役に立つかどうかを考えて、
勉強するかどうかを
迷うこともあります。

興味があっても、
「これはそんなに役立たないだろうから」
と思って、断念することも
あるかもしれません。

しかし、この考え方は
あまりにも短期的かつ狭い視野であり、
適切ではありません。

学んだばかりの頃には、
その知識をそのまま使うことはなくても、
何年、何十年先に、
その学びの中で得たエッセンスを応用して
何らかのことに
役立てることも可能です。

短いタイムスパンでは
意味のない学びに感じられても、
長い目で見れば
必ずしもそうではないのです。

学んだことそのものを
そのままの形で使わなくても、
その学びの背景にある本質を理解しておけば、
無関係だと思われる分野で
意外にも役立つことも
少なくありません。

また、自分の専門分野以外のことで、
その知識をマスターしたところで、
自分の仕事には役に立たないだろう
と考えられることでさえ、
有益になることもあり得ます。

自分の知識のデータベース内に、
無関係の独立した知識が
ポツン、ポツンと点在していても、
何も良いことはないだろうと
思う人も少なくありません。

でも、なんらかのきっかけにより、
点在する知識やスキルの点同士が
いきなりつながって線になり、
有益なものに発展することも
否定できないものです。

よって、
これは自分の専門以外だからと言い、
学びの機会を逃すことは
可能性を狭めることにもなり得ます。

専門内、専門外に関わらず、
どんなことでも、
自分が少しでも「これはいいかも」
と感じたものがあれば、
躊躇せずに学んでみるのが
望ましいです。

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新しいことを学ぶ際には、
将来役に立つかどうかをあれこれ考え、
勉強しようかどうか迷うことは
やめましょう。

その代わりに、興味があるものは
まずは学んでみることが大切です。

短期的には役立たない
と思われるような学びでも、
長い目で見たときには、
そうではない場合も多々あるからです。

学びは単なる知識の
蓄積だけではありません。

その学びの背後にある本質や
エッセンスを理解し、
柔軟に応用する能力も求められます。

専門分野以外の学びや
無関係に思われる知識も、
意外な形で役立つこともあります。

知識やスキルの点同士が結びつき、
新たな発見や創造が生まれるからです。

学びの旅は一つの独立した点から
始まりますが、時間と経験を経て、
それらの点がつながり、
意味あるものに変化することも
珍しくありません。

そのため、自分が少しでも
「これはいいかも」と感じたものは、
学びの機会を逃すことなく、
躊躇せずに取り組んでみましょう。

新たな知識や経験は、
私たちの人生に新たな色彩を与え、
可能性を広げてくれます。

あなたの学びの旅が、
より充実したものとなり、
自己成長の一環となることを
心から願っています。