情報への望ましい向き合い方:柔軟な視点で情報に向き合う

今回は、情報に接する際の
理想的な姿勢について
お話ししましょう。

どのような情報であっても、
絶対的に信じたり、
絶対的に疑うという姿勢は
避けたほうが賢明です。

その理由は、特定の事柄の真偽は
時代とともに変化する場合が
あるからです。

特定の情報に対して
絶対的な判断を下すことなく、
柔軟な姿勢で向き合うことで、
後に「正しいとされていたことが
誤りだった」と分かった場合や
逆に「誤りとされていたことが
正しかった」と判明した場合でも、
適応しやすくなります。

また、この姿勢でいれば、
一つの見解に縛られずに
広い視野を持ち、
多角的な判断も可能になるのです。

さっそく詳しく
解説していきましょう!

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情報社会の現代において、
私たちは日々
さまざまな情報に触れています。

インターネットに接続すれば、
世界中のあらゆる情報に、
自宅の茶の間から
手軽にアクセスできる点は、
本当にありがたいことです。

しかしながら、便利さの裏返しとして、
情報の洪水によって
惑わされることも少なくありません。

多様な情報に触れる際、
どんなに正しいように思えることでも、
必ずしもその情報を
全面的に信じるのは避けたほうが無難です。

同様に、
どんなに嘘っぽく感じる情報であっても、
全否定することなく、
「まあ、そういう可能性もあるかも」
と柔軟な姿勢を持つことが、大切です。

その理由は、
現実には真偽の判断が
難しい情報が多いからです。

一般的に世間で
「正しい」と認識されることは、
多くの人々がそう信じている限り、
それが真実とみなされる場合が
ほとんどです。

ただし、その事柄が
実際に真実であるかどうかは、
必ずしも明確ではありません。

周囲の人々が
そのように信じているからといって、
必ずしもその事柄が
真実だとは限らないのです。

一方で、ある事柄が「絶対にあり得ない」
と多くの人々が断言すれば、
それは逆に「嘘である」
と考えられることになります。

しかし、実際にはその事柄は
「嘘である」
と信じられていたにもかかわらず、
後に「実は真実だった」と判明するケースも
あるのです。

例えば、歴史的には「地球は平らだ」
と信じられてきた時期がありました。

この時代には、「地球は平ら」
と考えることが正しいとされ、
球体説を唱える声は排斥されたのです。

しかし、大航海時代を通じて、
地球は球体であることが
証明されました。

現代では、「地球は球体である」
という事実が
広く受け入れられていますが、
過去には誤った共通認識も
存在したことを否定できません。

したがって、
大多数が信じることが真実であり、
それ以外のものは誤りだとする考え方に
疑問を持つことが大切です。

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食品や医薬品に関しても、
似たようなことが言えます。

かつての研究結果によれば、
「卵はコレステロールが多く含まれ、
コレステロール値が高い人は
卵を摂取しないほうが良い」
とされていました。

しかしその後、何年もの間に
新しい研究結果が出ると、
「実はそれは間違いであり、
コレステロール値が高い人でも
安心して卵を食べることができる。
卵は栄養価が非常に高く、
むしろ積極的に摂取すべき」
という見解に変わってゆきました。

ある時には「避けるべきだ」
と教えられたものが、後には
「実はそうではなかった」と
逆転したのです。

今後の研究によって、
更なる新たな発見が
なされる可能性は大いにあります。

医薬品についても、
以前は「妊婦さんが服用しても
母体や胎児に何の影響もない」
と信じられ、
積極的に推奨されていた薬も
ありました。

しかしその後数十年が経ち、
「誤りだった」と判明したのです。

生まれた子供が
奇形を持っていたのは、
妊娠中に摂取したあの薬が原因だった
と明らかになったのです。

これらの事例は、
当時の情報や知識に基づいて
「これが正しい」と断言されていても、
後になって「実は違っていた」と
判明したケースです。

このようなケースは
他にも沢山あるのです。

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そのように考えると、
一つの情報を「絶対に正しい」
と信じ込まず、むしろ
「まあ、そうかもしれないけれど、
もしかしたら違う可能性も
あるかもしれない」と
柔軟な姿勢で
受け止めることが重要です。

そうすることで、
物事を判断する際にも
役立つからです。

もし「100パーセント正しい」
と信じ込むと、
後戻りのきかない選択を
してしまうこともあるでしょう。

でも、
「95パーセントは正しいだろうけれど、
残りの5パーセントは別の可能性もある」
と考えると、
その5パーセントになった場合の
他の選択肢を考えたり、
修正する余地も残せます。

予想外の事態にも
柔軟に対処できるようになる
ということです。

たとえば、最近では「近い将来、
日本でもハイパーインフレが発生する」
といった情報が
ネット上で拡散されています。

この情報について、
全面的に信じ込んで
焦りや不安を感じる人もいれば、
「それは陰謀論だ!」と
一蹴する人たちもいます。

しかし、どちらのスタンスも
必ずしも理想的ではありません。

むしろ、「それもあり得るかも」と
柔軟に構える姿勢のほうが
望ましいです。

そして、万が一発生した場合に備えて、
不利益を最小限にする対策を
講じておいたほうが賢明です。

「絶対に起きる」と確信してしまうと、
そのことに囚われて
視野が狭くなるリスクがあります。

不安や心配が先行して、
目の前のことが見えなくなり、
現実の喜びを
逃してしまうことになるでしょう。

逆に、「そんなことはない」と
全面的に否定すると、
万が一の時に
大きな打撃を受けることになります。

一番理想的なのは、
絶対的な肯定でもなく、
絶対的な否定でもなく、
「その可能性もあり」と
柔軟に構えることです。

そして、
もしその事態が発生した場合には
どうすれば良いかを考え、
多少の備えはしておくことも大切でしょう。

そうすれば、結果的には
万が一が起きても
自分自身が困らないからです。

特定の情報に対して、
全否定や全肯定ではなく、
一定の柔軟性を持ちつつ、
余地を残しておくことは、
理想的な情報への接し方だ
と私は考えています。

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今回は、私の考えではありますが、
情報に接する際の
理想的な姿勢について
お話ししました。

どの情報であっても、
絶対的に信じたり、
絶対的に疑う姿勢は
避けたほうが賢明です。

特定の事柄の真偽は
時代とともに
変化することがあるからです。

情報社会の中で、
情報の洪水に惑わされないためにも、
絶対的な肯定や否定ではなく、
柔軟な姿勢を持ちながら、
「それもあるかも」と可能性を
否定しないように心がけましょう!

そうすることで、
予想外の事態にも対処しやすくなり、
自分自身を守ることも可能になります!