向上心は良いものでも、過剰すぎれば不幸になる!

今回は、
「過剰な向上心は禁物!」
という話。

向上心は自己成長には必須。

しかし、過剰な向上心は
自分を不幸にすることも多く、
あまり望ましくない。

なぜ、そうなのか? 
お話したい。

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その理由は、
過剰な向上心を持てば、
自分の現状に満足できず、
不足感で悩むことも
しばしばだから。

今いる位置が90だとすれば、
100を目指す努力は
適切であり、望ましい。

しかし、今は10の場所なのに、
「一生懸命頑張って100に行こう!」
といきなり大きな向上を狙えば、
現状と目標とのギャップが大きすぎて、
挫折する結果となる。

今の自分からはほど遠い
非現実的な高いところを
目指してしまったからだ。

そうなれば、失望感に苛まれて、
凹んでしまうだろう。

「あ~、やっぱり自分はダメだ!
できないな!」と
自己評価を下げるだけでなく、

できない自分を情けなく思い、
自分責めをすることもある。

自分の今の状態に不満があるから、
明るく軽やかな気持ちで
生活することも難しい。

過剰な向上心を持ち、
自分を追い込むようであれば、
幸せを感じることもないだろう。

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では、どうすれば
幸せになれるのか?

それは、向上心を
小さなものにすることだ。

ちょっとだけ背伸びして、
今の自分よりも少しだけ
向上しようと努めること。

大きなムリを小さなムリに
変えることだ。

そうすれば、時間をかけて
徐々に自分のコンフォートゾーンを
広げることも可能になる。

ちょこっと、ちょこっと
マイペースで少しずつ
向上してゆけばよい。

小さな背伸びであれば、
負担も大きくないから、
案外ラクにジワジワと
上に登って行ける。

そのためには、
大きな目標ではなく、
小さな目標を持つことだ。

ちょっと頑張れば
達成できそうな目標を立て、
その目標を目指して
日々行動してみること。

どんなに小さな目標でも、
それが叶った時には、
喜びを感じられるもの。

その後は、
再び小さな目標を立て、
その目標に向けて頑張る。

小さな目標でも
一つ一つクリアするうちに
気づいたら、
「こんなに大進歩していた!」
と驚くことになる。

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ピアノを初めて習いに行く場合。

自分の前にレッスンを受けていた人が、
素晴らしい音色で
ショパンの曲を奏でていたら、
感銘を受けて、
「私もあの人のように
上手く弾けるようになりたい!」
と思うだろう。

しかし、
ピアノに触れたことがない人は、
いきなりそんな難曲を
弾けるようにはならない。

最初は
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド
の鍵盤がどこにあるのか?
から教わる。

その後は片手で短いメロディーを
弾くのを練習して、
鍵盤をたたくのに慣れたら、
徐々に長いメロディーに移る。

片手で簡単な曲が
弾けるようになってから、
今度はもう片方の手でも
弾けるようにトレーニングする。

片手ずつの練習を終えた後、
ようやく両手で弾くことを試み、
練習を繰り返しながら、
徐々に色々な曲が弾けるようになる。

そのうちに、
ショパンの曲も難なく
演奏できるようになるだろう。

今までやったこともない
新しいことにチャレンジする際は、
ピアノを習う時と同様に
少しずつ徐々に向上してゆき、
暫くしてから、大きな成果が出せるものだ。

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小さなステップを踏みながら
向上してゆくのは
望ましいことだ。

一回一回のステップは
ちょっとだけの背伸び。

今の自分には
ちょっとだけ難しい
という感じだ。

よって、自分にとって
大きなプレッシャーもなく、
過度なムリを強いらない分、
継続しやすい。

小さなステップを踏むことは、
割とラクに目標達成できるから、
最強なやり方だ。

確かに、1回分のやることは、
やってもやらなくても
何の変わりもないくらい小さなもの。

しかし、ちょこっと、ちょこっとでも
ずっと継続すれば、
塵も積もれば山となり、
大きなモノに育ってゆく。

1年、2年、3年もすれば、
自分ではびっくりするほど
大きなものに積み上がっている。

ちょっと難しいことを
次から次へとやっていけば、
その都度、達成時には
喜びを感じられる。

それだけではなく、
一定期間を過ぎた後には、
かなり進歩していることに気づき、
喜びも更に大きくなる。

小さなステップを
決して軽く見ない方がよい。

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向上心は自己成長には必要であり、
一般的には望ましいものだが、
過剰な向上心は
あまり役に立たない。

なぜなら、自分の現状に
不満を抱きやすくなるからだ。

過剰な向上心により、
鬼のように頑張っても、
できない自分に失望して、
燃え尽きてしまうことも
珍しくない。

それはとても残念なこと。

それよりも、
大きな向上心を
小さなものに変えた方が賢明だ。

そうすれば、
ほんの少しのムリで
プレッシャーを
かけすぎることもなく、
ラクに上に登ってゆける。

小さなことでも
次々とこなしてゆけば、
たくさんの小さなものが
やがては大きなものに
積み上がってゆく。

非現実的な高い向上心を
持つよりも、
足が地につくくらいなものに
留めておき、

小さな目標を
次々とクリアして、
その都度、小さな喜びを感じた方が、
幸福度はずっと高くなる!

小さな向上心を持ち、
楽しみながら
徐々に上に登ってゆこう!