新しいことを始める際、
最初は意気込んで頑張っていても、
そのうちに疲れてしまい、
三日坊主で終わることは、
私たちの多くが経験することでしょう。
そんな時、無理をせずに
ラクに新しいことを始めて、
長続きさせるコツがあります。
それは、
小さなステップを踏んで、
少しずつやっていくことです。
詳しく解説していきましょう!
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例えば、朝の散歩を
一度も経験したことがない人が、
毎朝30分間の散歩をしよう
と決めたとしましょう。
そんな時、
最初から30分間歩くのではなく、
初めの一歩として
5分間歩くことから始めるのです。
30分間一気に歩くのは
大変かもしれませんが、
わずか5分間ならば、
気軽に実行できますよね。
シンプルに、靴を履いて外に出て、
5分間近所を散歩するだけです。
5分間歩くことに慣れたら、
次に時間を少し延長し、
今度は10分間歩いてみます。
たった5分の違いですから、
比較的楽に行えるはずです。
そして、
10分間歩くことに慣れたら、
さらに時間を延長し、
今度は15分に挑戦します。
このように、慣れた段階で
少しずつ時間を増やしていくと、
そのうち30分間
無理なく歩けるようになるのです。
もちろん、
最初の5分が困難に感じる場合は、
初めのステップとして
1分間から始めてみても良いでしょう。
細分化の度合いは、
個々の感じ方により
異なっても全く問題ありません。
自分が無理なくできると感じる程度に
小さなステップに分け、
そこから徐々に
時間を延長することがポイントです。
この手法は、以前の習慣をやめて
新しい習慣に
切り替える際にも有効です。
たとえば、
毎日正午まで寝ていた人が、
午前7時に起床する
と決意したとします。
初日から7時に起きるのは、
かなり厳しいでしょう。
だからこそ、
前日まで12時まで寝ていたなら、
初日は11時50分に
起きるように設定します。
たった10分早く起きるだけですが、
これだけでも一歩前進です。
これなら比較的
楽にできるでしょう。
そして、
11時50分に起きることに慣れたら、
次に11時40分に、
その後は11時30分、11時20分と、
少しずつでも良いので、
今までより少し早く
床から出るようにします。
このサイクルを繰り返すうちに、
いつしか午前7時に
起きられる日が訪れます。
一回一回は
小さな変化かもしれませんが、
これを長期間続けることで
大きな変化を生み出し、
無理なく目標達成が
可能となるのです。
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なぜ、いきなり朝の散歩を
30分間やったり、
午前7時に起きるといった
大きな変化を
試みるべきではないのでしょうか。
その理由は、
今までの習慣との違いが
あまりにも大きすぎて、
自分自身に過度な負荷を
かけてしまうからです。
新しい挑戦を始める際、
私たちは皆、意気込みます。
その強い意志で
一時的には目標を達成することが
できるかもしれません。
しかし、
これは長期間続けるには
無理があります。
なぜなら、
今までの状態との差が
大きすぎるからです。
人間の脳は、
慣れ親しんだ行動を
デフォルトとして設定します。
このデフォルトから逸脱する行動は、
必然的に負担となります。
特に、その逸脱が大きいほど、
負担も増大します。
しかし、今までの行動と
そう遠くない範囲である、
小さな変化ならば、
脳をだましてしまうことができます。
あまり大きな変化ではないため、
脳はほとんど負担を感じません。
このように、
脳に対して負担を感じさせない程度の
小さな変化を続けることで、
その小さな積み重ねが
やがては大きな結果となります。
時間は少しかかるかもしれませんが、
無理なく目標達成が可能となるのです。
一回一回は小さなもので、
やろうがやらまいが、
日々の生活に
大きな変化は感じられません。
しかし、この小さな行動を
長期間継続することで、
大きな変化を生むことが
可能となるのです。
そのために重要なのは、
「継続すること」です。
何らかの理由で
行動できない日があったとしても、
それを過度に
気にすることはありません。
行動できなかったからといって
自分を責める必要はないのです。
次の日から
また始めればいいだけです。
たとえ1日や2日間、
挑戦を途切れさせても、
長い視点で見れば、
それは継続したことになるからです。
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私たちの多くが子供の頃、
親や教師から
「目標は大きく設定すべき」
と教えられたことでしょう。
その結果、
あまりに大きな目標を掲げてしまい、
目標達成が困難になった人も
少なくないのではないでしょうか。
そのような目標は非現実的で、
自分にとっては
達成不可能に感じるからです。
それよりも、
目標は、自分が少し頑張れば
達成可能な範囲に設定するほうが
望ましいです。
その理由は、目標が小さくても、
それを達成することで
ドーパミンが分泌され、
脳が喜びを感じるからです。
それが「目標達成の喜び」であり、
モチベーションの源泉となります。
もちろん、「小さな目標では
大きな成果が得られないのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、それは
必ずしも正しくありません。
一度小さな目標を達成したら、
次の目標に向かうことが
できるからです。
その次の目標も、同様に
今の自分が少し努力すれば
達成できる範囲にします。
このように小さな目標を
次々とクリアしていくと、
ある時振り返ってみて驚くことでしょう。
自分がどれほど大きなことを
達成してきたかに気づくのです。
だからこそ、
「最初から大きなことをやろう」
とは思わないことをお勧めします。
自分にとって無理なくできる
小さな改善を、自分のペースで
少しずつ行うことが大切です。
小さなことでも達成できたら、
「やった!成功だ!」と、
その都度達成感を味わってください。
そして、次にまた、
再び小さな目標を立てし、
無理なく楽しく進めていけば
よいのです。
それこそが、自己成長を
楽しく進める秘訣です。
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今回の話をまとめれば、
目標をあまりにも
大きく設定してしまうと、
挫折することが多いです。
大きなことを達成したい場合には、
逆説的ではありますが、
小さな目標を立てることです。
自分が少し背伸びをすれば
届くくらいの目標が最適です。
それなら長期間継続が
可能になるからです。
一つ一つは小さなことでも、
それらが積み重なれば
大きなものになるでしょう。
「継続すること」こそが、
大きな成果を生み出す秘訣です。
小さな変化を積み重ね、
自己成長の旅を楽しみながら、
大きな目標を達成していきましょう!