心理的安全性が必要! ベストパフォーマンスの秘訣

今回は、
能力を最大限に発揮して、
ベストパフォーマンスを出すには、
心理的安全性が必須である、という話。

====

まず最初に、
心理的安全性とは、
いったいどんなことだろうか?

それは、
自分が属する組織、地域、家庭、
グループの中にいた時、
身体的にも精神的にも
誰かから攻撃される心配もなく、
安全と安心を感じられる状態のこと。

心理的安全性は、
人間が自分の実力を発揮して、
持っている貴重な資質や能力を
活かすためには欠かせないものだ。

なぜなら、
心理的安全性がなければ、
優れた能力やスキルがあっても、
それらを十分引き出すことが
できなくなるからだ。

例えば、
自分の弱みを見せた時、
足を引っ張るような組織にいれば、
自分を上手く曝け出せなくなる。

常に人目を気にして、
自由に表現できなければ、
何かで結果を出そうとしても、
なかなか困難だ。

犯罪の多いスラム街で
生活していれば、
いつ襲われて殺されるか
分からない。

殺されはしなくても、
お金や物を盗まれる事件が
多発していれば、
常にドキドキとして、
警戒モードでいなければならない。

こうした環境下では、
どんなに優秀な人でも、
集中することができず、
パフォーマンスも上がらない。

家庭において、精神的
または肉体的な虐待があれば、
家庭は心理的安全の場では
なくなってしまう。

本来は安らぎの場であるはずの家庭で、
安心して休養することが
できなければ、
心身の健康にも悪影響が出てくる。

家庭内暴力が起きる家庭の子供が、
学業成績が悪い傾向にあるのも、
家庭に心理的安全性がないことが
大きな原因だ。

このように、安心、安全を
感じられない環境下では、
人は自分の持つ力を
発揮することはできず、
パフォーマンスも下がってしまう。

====

なぜ心理的安全性が奪われると、
人は適切に
機能しなくなるのだろうか?

その理由は以下の通りだ。

人間は危険を感じると、
自己防衛のために
戦うか逃げるかの反応を示す。

これは「戦うか逃げるか」
というモードに入った状態だ。

この状態は非常に緊張感が高く、
身体は固くなり、
視野も狭まってしまう。

実際には周りに
たくさんの情報があるにもかかわらず、
狭まった視野のために
情報を選択的に受け取ってしまい、
見落とすこともしばしばだ。

これでは自分自身の
実力を発揮することもできない。

また、安全性がない場所では、
人は心配や不安を感じるもの。

心配や不安は、
人間から心的エネルギーを
奪ってしまうものだ。

人間の体力やエネルギーは有限であり、
限界があるため、
安全性のない場所で
心的エネルギーを消耗すれば、
他の活動に費やせるエネルギーも
減少してしまう。

エネルギーが不足していれば、
何かを行おうとしても
困難になるのは当然のことだ。

安全性が保証されていない場所では、
十分な情報を収集することもできず、
十分なエネルギーも
なくなってしまうため、
自分自身の持つ力を
最大限に発揮することも不可能だ。

したがって、
心理的安全性が失われると、
人は適切に機能しなくなる。

====

心理的安全性の大切さを知れば、
子育てのヒントにもなる。

子育てをしている親なら、
誰もが自分の子供が
成功するように
願っていることだろう。

子供を優秀にしたくて、
習い事をたくさんさせたり、
塾へ通わせる親も少なくない。

子供に様々な学習機会を
与えることが
子供を成功に導く
と信じているからだ。

しかし、このアプローチが
本当に効果的かどうかは
分からない。

なぜなら、子供が心理的安全性を
感じられるかどうかは
保証されていないからだ。

それよりも、親は子供に
「安全基地」を提供し、
精神的にも肉体的にも
安心感を与えることが大切だ。

子供が安心していれば、
貴重な時間やエネルギーを
大切なことに費やせるため、
成長のチャンスも増えるからだ。

子供が何かに挑戦して
上手くいかない場合、
親が叱ることは
避けた方が賢明だ。

叱られれば、
子供は怖くなって
新しいことに挑戦することを
ためらってしまうため、
チャレンジ精神も低下する。

何もやらなければ、
失敗することもないからだ。

チャレンジがなければ、
学習のチャンスもなくなり、
成長の機会も期待できない。

また、親が良かれと思うことを
子供に一方的に押し付けて、
無理強いすることもNGだ。

子供が自発的にやりたいことを
やらせてあげて、
どんな結果が出ても、
常に子供を応援する姿勢があれば、
子供は安全安心を
感じられる。

のびのびと学ぶことができ、
パフォーマンスを上げることも
可能になるのだ。

====

安全な場所での生活は、
子供だけでなく
大人にとっても重要だ。

自分自身が
ポテンシャルを最大限活かし、
実力を発揮するためには、
安心と安全が確保されることが
必要不可欠だからだ。

もし自分のパフォーマンスが
イマイチだと感じる場合は、
自問自答してみるとよい。

今の自分の環境は
自分に心理的な安全性を
与えてくれるものか?
と問いかけてみるのだ。

もし、自分が所属する組織や会社、
グループにおいて、
心配や不安に思うことが多い場合は、
そこから離れて、
より安心できる場所に移ることを
考えてもよいだろう。

さもなければ、
実力を発揮することができず、
人生の大切な時間を
無駄にしてしまう可能性があるから。

自分にとって心配することなく、
心穏やかに過ごせる環境は
どのようなものかを考え、

自分に与えられた時間や
心的エネルギー、体力を
自分にとって大切な活動に注げるよう
努めることも重要だ。

====

心理的安全性の確保は、
自分にとって
大切なイベントにおいても
役に立つ。

重要なイベントとは、
自分の将来を
左右するようなもの。

例えば、オーディションや受験、
大切なプレゼントなどが含まれる。

このような場合、
多くの人は緊張し、
実力を発揮できないことも
少なくない。

こういった状況では、
心理的安全性を感じるためには、
十分な準備が必要だ。

たくさんの練習を積み重ね、
十分な準備をすれば、
自分自身も
安心することができるからだ。

自分が十分な準備をしたことを
思い出せば、
焦ることなく
心が落ち着いた状態を
保つことも可能だ。

心が落ち着いた状態は、
自分の力を最大限に
発揮することにつながる。

逆に、練習不足や準備不足では
自信がなく、不安感が増大する。

そのため、
本番では失敗しやすくなる。

準備不足による失敗もあるが、
自分自身の安心感も少ないため
上手くいかなくなるのだ。

自分にとって
重要なイベントに向けて、
十分な準備をして
心の安全性を確保することは、
賢明な選択だ。

====

今回の話をまとめると、
人間が最大限に能力を活かして
ベストパフォーマンスを発揮するには、
「心理的安全性」が必須だ。

その理由は、
心理的安全性がなければ、
心配や不安によって
貴重な時間やエネルギーが
奪われてしまうから。

また、緊張状態により
視野が狭くなり、
周りに十分な情報があっても、
それを見ることが
できなくなるからだ。

子育てする親御さんは、
子供に安全基地を提供することが、
子供を成功に導く秘訣だ
と覚えておくとよい。

子供に限らず、どんな人でも、
安心できる環境で
生活することが望ましい。

もし、今の環境が
心理的安全性に欠けるものであれば、
思い切って環境を変えることを
考えた方が賢明だ。

自分が持っているものを
最大限に活かし、
より豊かな人生を送るために、
心理的安全性の重要性を
忘れないようにしよう!