嫌なときには引き受けないで、しっかり交渉しよう!

今回は、
嫌なときには引き受けないで、
しっかり交渉しようという内容。

気が向かないことを
お願いされたとき、
勇気を持って断ったり、
交渉したりすることは
大切だからだ。

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やりたくないのに
断ることができなくて、
引き受けてしまった。

「ああ嫌だな~」
気分がとても重い……。

引き受けたことを後悔して、
「ノー」と言えなかった自分を
情けなく感じる。

モヤモヤの気持ちとともに
自己嫌悪感が
増してゆくのだ。

断れない理由は、
嫌われたくないから。

断れば
相手を傷つけてしまう。

相手の期待に沿えなければ
申し訳なく思う。

でもだからと言って
相手の要望を受け入れれば、
自分は不満を感じる。

それは自分が
やりたくないことだからだ。

断れば、罪悪感が生じるし、
引き受ければ、
自分はハッピーではない。

どちらにせよ、自分はモヤモヤと
ネガティブ感情に
襲われるだけだ。

いったいどうすれば
よいのだろうか?

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このような悩みを持つ人に
考えて欲しいことがある。

相手を傷つけたくないから、
自分の意思に反することでも
ムリに引き受けた場合、
あなたは大切なことを忘れている。

相手を気遣う気持ちは
素晴らしいが、
相手よりも
もっと大事な人間がいるのでは?

それは「自分」。

引き受ければ、
相手は傷つかないだろう。

しかし、自分に無理強いして
自分を傷つけることになる。

それは公平なことだろうか?

相手も、自分も
対等に扱ってあげなければ、
フェアではないのでは?

相手を大切に思うと同時に、
自分も大事にしてあげても
いいのでは?

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やりたくないのに
ムリに引き受けたことをやる場合、
あなたは笑顔で、
楽しみながらできるだろうか?

おそらく、そうではないだろう。

嫌々やっているに違いない。

そんなとき
あなたから出る波動は
荒々しいものだ。

もし相手が
あなたのそんな姿を見たら、
相手は喜ぶだろうか?

嫌な顔は見せないよう
努めていても、
あなたの顔は引きつっている。

他人には
気づかれないようにと思っても、
あなたのちょっとした仕草からは
不快なものが感じられる。

相手の立場では、
嫌な顔をして不機嫌そうに
手伝って貰っても、
全然嬉しくない。

「頼まなければ良かった……」
と後悔するだろう。

引き受けた以上、
気持ちよく相手からの依頼を
こなせないのなら、
最初から
ムリに引き受けない方がマシだ。

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そう考えれば、
気が向かないのにムリに引き受け、
自己犠牲を払ってまで
相手の期待に沿うことは
望ましくない。

でもだからと言って
「できません」と
ひとこと言うだけでは、
相手も納得しないだろう。

そんな場合は、
相手と対等に
交渉する必要がある。

交渉時に役立つポイントを
心得ておけば、安心だ。

たとえば、
代替案を示してもよいだろう。

相手から「Aしてくれない?」
とお願いされて、
自分としてはAは難しい
と思ったときには、
Aに代わるものがないか?
考えてみる。

Aはムリでも、
Bならラクにできることも
あるからだ。

相手が自分一人では
できないと考えらえるときには、
相手にそのやり方のヒントを
教えてあげるのも有効だ。

場合によっては
相手の要求のすべてを
引き受けなくても、
その一部を受け入れることも
可能だ。

たとえば、
一緒にどこかへ出かけるとき、
相手から「家まで車で
迎えに来て」と依頼された場合。

あなたとしては
相手の自宅まで迎えに行くのは
シンドイ。

それなら、
あなたが行きやすい場所まで、
相手に歩いて貰ったり、
公共の交通機関を利用して
貰ったりするのもありだ。

相手にとっては、
自分で全行程行かなくても、
途中であなたに拾って貰えるから、
「まあいいか」と妥協しやすくなる。

あなたにとっても
大した負担にならない場所で
相手をピックアップするので、
さほどプレッシャーを感じない。

すべてを引き受けるのは、
気が進まなくても、
自分にとって、これだけなら
ムリなくできる部分を
協力してあげるとよい。

どうしても
引き受けたくない場合は、
なぜそうなのか? 
自分の正直な気持ちを
相手に伝えることも、役に立つ。

事情を話さず、ただ「ノー」
と言うだけでは、
あなたは相手から
反感を買う可能性が高いから。

でももし
「こういう事情で、~できないんです」
と説明すれば、
相手もあなたを理解して、
「それなら仕方ない」
と引いてくれるだろう。

自分が気乗りしない依頼には、
相手と対等に
交渉する姿勢が必要だ。

なぜできないのか?
そのわけを相手に説明したり、

100%相手の期待に
応えられなくても、
どこかで妥協点を見つけたり、

相手が言った方法とは
全く違うやり方で協力したり。

相手の意向も尊重するが、
自分の意向も同じように
大事にしてあげることだ。

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やりたくないのに、
断れない人は、
相手の言いなりになることに
慣れ親しんでいる。

いつも言われた通りに
従う習慣がついているのだ。

そんな人が嫌な依頼を
受けないためには、
練習が必要だ。

「断るための交渉術」は
一種のスキル
と言ってもよいだろう。

断ること、断るために交渉すること
を練習すれば、
徐々に上達するものだ。

まずは小さなことから
練習してみよう!

ちょっとしたことなら、
断るのも
ラクにできるからだ。

小さなことから始めて、
徐々に嫌なことは断る姿勢を
身につければ、
将来的に自分のためにもなる。

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やりたくないのに断れなくて、
ムリに引き受け
悩んでしまう人は、
自分のことも相手と対等に
扱うように努めよう!

相手を大切にすると同時に
自分自身も
大事にしてあげることだ。

それから、
嫌々ムリにやるくらいなら
やらない方がマシだ
ということも覚えておこう。

嫌なときには、
はっきり「ノー」ということ。

ただし、
一言「ノー」というだけでは
相手も納得しないだろうから、
自分の事情を説明したり、
代替案や、妥協案を示したりして、
相手と交渉する姿勢も大切だ。

交渉するには、
それに慣れることが必須。

最初は小さなことでよいから、
気乗りしないことがあれば、
その都度、断る練習をしよう!

小さなことを繰り返すうちに、
断るための交渉にも慣れ、
徐々にできるようになるはずだ。