やったほうが良いこと、
望ましいことを、実行したくても、
なかなかできない時がある。
逆に、悪いことなので、
サッサと止めたいと思っても、
ついついやり続けてしまい、
止められないこともある。
こんな時に、どうすれば、
良いことはどんどんやり、
悪いことはサッサと止められるだろうか?
この手助けとなるものがあれば、
重宝するだろう。
今回は、勝間和代さんの
ユーチューブトークを参考にして、
こんな時に役立つ知恵をシェアしたい。
この役立つ知恵とはいったい何か?
それは、人間の「サボリたい心」を逆手に取り、
良いことをラクに実行できるように、
悪いことはラクに止められるよう
工夫することだ。
私たち人間は、「最小限の労力で、
最大限の成果を得たい」と願う生き物だ。
できるだけ、エネルギーを使わずに、
大きなことを成し遂げたいという
「省エネモード」で生きている。
「なんて、怠け者なんだ」と思うかもしれない。
でも、これが人間脳の自然な姿だ。
つまり、サボリたいけど、
色々なことをやりたいということ。
この人間の性質を上手に活かして、
良いことはどんどんできるように、
悪いことはサッサと止められるように、
工夫することが可能だ。
その工夫とは、
良いこと、良い習慣は
スッと簡単にできるよう
仕組み作りをすること。
逆に、悪いこと、悪い習慣は、
実践するのに困難になるよう
システムを作り上げることだ。
具体例としては、勝間さんの場合には、
ユーチューブに動画を投稿することは、
好ましいことだ。
もし、簡単に録画ができれば、
ラクにどんどん投稿することが可能だ。
しかし、録画が困難で面倒であれば、
なかなかやる気になれず、
投稿数も減るだろう。
このケースは、やると良いことなので、
投稿するためのプロセスを
ラクに簡単にできるよう、
仕組み作りをするとよい。
具体的には、録画のための照明、三脚など、
録画場所の居間に出しっぱなしにしておくこと。
ユーチューブを取りたいと思った時、
サッと簡単にできるのがポイントだ。
もし、一回の録画の後に、
照明や三脚などを片づけて、収納庫に収めれば、
いざ、ユーチューブが取りたくなっても、
録画のためのセッティングをしなければならない。
こういう状態だと、
「録画のセッティングをするのが面倒だな。
やらなくても、いいか」とサボってしまうだろう。
私の例は、毎朝、ラクに朝散歩ができるよう、
スポーツウェアを着て寝ることだ。
理想的には、朝起きてから1時間以内に
朝散歩をするとよいと言われている。
しかし、着替えをしたり、洗面したりすれば、
1時間以内に出かけることは容易ではない。
そこで、工夫したのがスポーツウェアで寝ることだ。
スポーツウェアと言っても、
身体を締め付けるようなものではない。
ラクに着れて、ラフな格好でも、
一応、外に出ても恥ずかしくない服装だ。
これで寝れば、起きてから、
歯磨きと髪の毛を整えるだけで、
着替えの必要は一切なくなる。
直ぐに出かけることもラクにできるから、
起床してから1時間以内のウォーキングも
難なくできるようになった。
つまり、良いこと、良い習慣で、
どんどんやったほうが望ましいものは、
ラクにできやすくなるよう、
自分なりの工夫をしてみることだ。
逆に、悪いことで、止めたほうがいい習慣は、
やりにくくしてしまうとよい。
例えば、普段、お酒を飲み過ぎる人が
お酒は健康に悪いから、止めたいと思った時。
一番良いのは、家の中にお酒を置かないこと。
お酒が飲みたくなったら、
靴を履いて外に出て、徒歩10分の距離にある
コンビニまで行かねばならない状況なら、
面倒に感じるだろう。
「別にもういいや。そこまでして
飲まなくてもいいや」と諦められる。
そんな人が住む家を探す時には、
近くにお酒の自動販売機がない物件、
コンビニが近くにない物件を選べば、
お酒を手に入れるのが面倒になる。
このことを意識して、家探しをすれば、
自然とラクに
自分からお酒を遠ざけることも可能だ。
ダイエットして体重を落としたい人が、
甘いお菓子からラクに離れる方法は、
お酒の場合と全く同じだ。
家の中にはお菓子は一切置かないこと。
近くにコンビニやスーパーがないことだ。
そうなれば、「お菓子が食べたい」と思っても、
買い物に出るのは面倒くさいので、
「別にそこまでして、食べなくてもいいや」
ということになる。
グルメ好きの人たちと距離を置くのも
一つの手段だ。周囲の人たちが
「新しいお店ができたんだって。
あそこのティラミスは美味しいそうよ」
と誘惑してくるようなら、
強い意志の力では、
なかなかダイエットは成功させられない。
もし、そのようなグループに属さなければ、
自分を誘惑してくる人たちもいないから、
ダイエットもやりやすくなる。
悪いことや、やらないほうがいいことは、
それを実践するのが面倒だという状況を
意識して、自分が作り上げることだ。
やりにくくなる状況を
自分で積極的に選んでみるとよい。
そのような仕組み作りを
一旦立ち上げることができれば、
あとは、その仕組みに任せればよいだけだ。
望ましいことは、ラクにできるので、
どんどんやるようになる。
やらないほうがいいことは、
それをやるのが面倒になるので、
自然とやらない方向へ行くようになる。
仕組み作りをすることは、
ちょっと大変であっても、
これを一度セットアップすれば、
良いことはラクにどんどんこなし、
悪いことはラクに止めるようになるので、
自分も前に進むことが可能だ。
今回の話をまとめれば、
人間のサボリ癖の性質を利用して、
良いことは、実践しやすい状況を作る。
悪いことは、実践が難しい状態に持ってゆく。
こうすることで、
望ましいことをどんどんやり、
望ましくないことは、
サッサと止められるようになる。
勝間さん、役立つお知恵を
有難うございました。
参考動画:「本当はサボりたい気持ちを活用しよう。サボることを味方につけると、良いことを近づけ、悪いことを遠ざけやすくなります」
(勝間和代が徹底的にマニアックな話をするYouTube)