時間割引率の概念を知って、人生を豊かに生きよう

皆さんは「時間割引率」という言葉を
ご存知だろうか?
私は最近まで知らなかった。
勝間和代さんのトークの中で
この言葉がよく出てくるので、
グーグルで検索したところだ。
検索結果の一番上に出たのが
www.nissay.co.jp のサイトからの説明。
それによれば、
――――――――――――――――――
人間が、将来の価値を割引く率のことを
「時間割引率」といいます。
「時間割引率」は、主観的な感覚なので
人によって異なります。
――――――――――――――――――
とのこと。

人は将来の報酬を、現在の報酬に比べて
低く(割り引いて)評価する傾向にある。
1年後に貰える11,000円よりも、
今すぐ貰える10,000円を選ぶ人の方が多い。
報酬に対する喜び度合いは、
時間とともに変化するものだからだ。
時間割引率が高い人は
目先の報酬しか考えられない。
それに対して、時間割引率が低い人は
将来の大きな報酬のために、
今はじっと我慢できる人だ。

別の言い方をすれば、
物事を長期視点で見れる人は
時間割引率が低くて、
今が良ければ、将来はどうでもよい、
と短期的視点しか持てなければ、
時間割引率が高いということになる。

今回の勝間さんのトーク内容は
時間割引率を下げるための
3つのポイント。
時間割引率を下げることができれば、
健康、お金、時間、そして、人生全般に、
良い影響を及ぼすことになり、
幸せな人生に繋がる、ということだ。

その3つのポイントとは
1)目の前の誘惑を隠す。
2)時間割引率を考える効果を体感すること。
3)余裕を持って生活する。

1)目の前の誘惑を隠す。

将来、自分が健康に恵まれて
幸せな生活を送るためには、
砂糖の大量摂取や酒、タバコは
止めた方が賢明だ。
今、我慢するのは辛いけど、
この我慢は将来の自分の利益に
繋がるので、我慢する価値はある。

でも、ケーキ、アイスクリーム、
スイーツなど、美味しいものが
目の前にあれば、食べたくなる。
タバコ、お酒が近くにあれば、
吸いたくなるし、飲みたくなる。

自分にとって誘惑になるものを
家の中には置かない、
オフィスの机には置かない等、
自分の近くから隠すように努めること。
そうすれば、ラクに止めるべきものを
避けることが可能だ。

2)時間割引率を考える効果を体感すること。

それでも、やはり、人間の意志力は弱い。
誘惑に負けてしまうこともしばしばだ。
ダイエットしたい人が、
頑張った結果、痩せられた時、
初めて、時間割引率を考える効果を体感できる。
「やって良かった」と心の底から
思えるような経験を繰り返せば、
時間割引率を下げれば、
本当に良いことがあると体感でき、
努力を続けられやすくなる。

3)余裕を持って生活する。

お金、時間、気持ちに余裕がなければ、
今のことで精一杯になり、
将来のことなど考えられなくなる。
同じことをするのにも、
心に余裕がある時には、
ラクに乗り切ることができるが、
そうでないときには、難しくなる。

このことを頭に入れて、
お金、時間、気持ち的に、
自分が余裕を持って生活できるよう
工夫したり、オプションの選択を
することが大切だ。

ここからは、私自身が考えること。
最近私は、将来のことよりも
「今を生きること」に集中したい
気持ちが大きい。
今まで長期的視点で、
いろいろ計画して慎重に動いても、
世の中が変わってしまえば、
自分の計画通りにならないことを
目の前で見せられたからだ。
将来のことを色々考えるよりも、
今を確実に生きた方が良い、
と思うようになった。

しかし、今こうしていたら、
将来はこうなる、と高い確率で
言えることも中にはある。
そういうものに関しては、
時間割引率の概念は大切だと思う。
私にとっては健康面について
時間割引率を下げるよう、
努めた方が良いと感じている。

私は第二子妊娠中に妊娠糖尿病に罹った。
糖尿病クリニックに通っていた時、
医者から言われたことは
「出産後には、血糖値は正常に
戻るでしょう。でも、油断していれば、
50代で間違いなく2型糖尿病になります。
その確率は80パーセントです」ということ。

医者の言う通り、
私の血糖値は出産後正常に戻った。
でも、私はこれをよい機会に、
砂糖類や炭水化物摂取量を
自分でコントロールしようと決めた。

私はもともと甘いもの好きで、
チョコレート、ケーキ、アイスクリーム
には目がない。
でも、今、この誘惑に負けて、
甘いものをバンバンと食べ続けたら、
将来、自分はどうなるのだろうか?
想像することができる。

私は今までの人生で、
一度大きな病気をしたことがある。
入院して、手術を受けて、
その後、何カ月も動けなくなった。
毎日、毎日、怠くてシンドクて、
建設的、生産的なことは何もできなかった。
家族にもたくさん迷惑をかけて
本当に申し訳ない気持ちになった。
その時に、健康であることの
有難さが身に染みるほど分かったのだ。

もし、2型糖尿病になってしまったら、
自分はどうなるのかを考えた時、
私は大好きなチョコレートやケーキ、
アイスクリームなどを我慢する選択肢を選べる。
今、ちょっと我慢が必要でも、
これが将来の自分の健康に繋がるのなら、
やる価値は十分にあると思っている。

私にとっては、健康面で、
時間割引率を下げることは
意義あることだと感じている。
人はそれぞれ違うので、
どんな点で時間割引率を下げた方が
よいと思うかも違うだろう。
時間割引率の概念を頭に入れて、
自分にとって長期的に幸せになる道
を選ぶことは有益なことだと思った。

勝間さん、役立つトークを
有難うございました。

参考動画:勝間和代の、「時間割引率」を下げる3つのコツを教えます。健康にも、お金にも、時間にも、そして、幸せにも時間割引率の高さは影響します。
(ユーチューブ 勝間和代さん)