考えや計画・目標の変更を恐れずに、柔軟にアップデートしよう!

考えや計画・目標が変わることは、
一貫性が欠けていて
良くないことだ
と考える人もいますが、
実際には変更しても
かまわないはずです。

今回の話は、
変化や変更に罪悪感を持たず、
柔軟にアップデートしよう
という内容です。

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なぜそうなのでしょうか?

それは、この世の中の
全ての物、事、人間が
変化し続けるためです。

このことを仏教用語では
「諸行無常」と呼びます。

物事は常に変化し、
人間も例外ではありません。

私たちは日々の生活の中で
様々な経験をしています。

過去には「これが一番だ」
と思っていたことでも、
実際に何かをやっているうちに、
別のことの方が
もっと良いと気づくこともあります。

新しい情報に触れ、
今まで知らなかったことを
学ぶうちに、
今までのやり方が
覆されることもよくあるのです。

私の知人に、
こんな人がいました。

ある日、彼女は突然
ベジタリアンになりました。

彼女の友人に動物愛護を説く
ベジタリアンがいて、
どうやらその人の影響を
受けたようです。

彼女は肉や魚はもちろん、
卵や乳製品も一切食べない
「ビーガン」と呼ばれる
完全菜食主義者になりました。

しかし、半年後、
私が彼女に再び会ったとき、
彼女はビーガンをやめていました。

半年前には「ビーガンはお勧めよ」
と私に勧めた彼女でも、
半年後には「焼肉に行かない?」
と言ってくるほどでした。

私は彼女の変化に
かなりショックを受けました。

この半年間に何かが起こり、
彼女の気持ちが一変したのだろう
と思いました。

話を聞いてみると、
彼女はビーガンになってから
鉄分欠乏症になり、
体調不良を起こしたようです。

お医者さんからは鉄材を処方され、
それを服用するようになりましたが、
それ以来、腸の調子が悪くなり、
体調はさらに悪化したそうです。

そうこうするうちに、
彼女自身が以前の食事に
戻す方がよいだろう
と思うようになり、
ビーガンをやめたそうです。

彼女の場合も、実際に
自分でビーガンを試してみて、
どんなものかを経験したから、
気持ちが変わったのです。

経験により、
自分には合わなかった
と分かったから、
やめたのだと思います。

色々な経験をするうちに、
やり方や考え方を修正して、
より良く生きるように努めることは
意義あることです。

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考え方のみならず、
計画や目標の変更も、
ごく自然のことです。

目標を立て、どのように
その目標に向かうか?
計画を練っている時点では、
頭の中で色々な想像をしながら、
「こうすれば、こうなるだろう」
と考えます。

しかし、実際に
行動を始めてみると、
自分の期待したようには
物事は進まないことが多いです。

一番優れたやり方だ
と思っていたものはダメで、
意外にも最初はイマイチだ
と感じたことが、
もっと良かったなんてことも
珍しくありません。

実際に動いてみなければ、
分からないことも沢山あるため、
全然不思議ではありません。

よって、プロセスの途中で、
やり方や計画を変えても
全然支障はなく、
むしろそうするべきです。

時には、目標そのものを
180度違う物に
変えることもあります。

始める前には、
「私はこれをやりたい!」
と意気込んでいても、
実際にやってみたら、
「思ったよりもツマラナかった」
ということもあるからです。

一つのことをやる最中に、
そのことには興味が薄れ、
他のことに魅了されることも
よくある話です。

そんな場合は、
今まで向かっていた方向へ
動くことはやめて、
別の方向に転換しても、
全く問題ないはずです。

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それでも、
最初に決めたことは
最後まできちんとやり遂げなければ
いけないと考える人もいます。

「一貫性がなくなるから」
というのが彼らの主張です。

一見立派な意見に見えますが、
この考え方は
あまり賛同できません。

なぜなら、
決めたことだからと言って、
絶対に変えないという
断固な姿勢では、
新たな学びを阻害する危険が
あるからです。

やるプロセス中に、
Aのやり方では上手くいかない
と分かったら、Aはもうやめて、
別な方法Bを試す必要があるでしょう。

Aと決めたから、
最後まで計画通りAにしなければ
と思っていたら、
Bがどんなものなのか
知ることもできません。

これでは試行錯誤を行って、
徐々に修正することにより、
少しずつ良い方向へ進んでいく
ということが不可能になります。

よって、学びの機会も失われ、
自分自身の進化成長の
妨げになってしまうでしょう。

一貫性に固執することなく、
常により良いものを求めて、
柔軟に考え方、計画、目標を
変えていくことは、
とても意義深いことです。

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今回の話をまとめると、
自分の考えや計画、目標は、
当然変更されることがあっても
いいということです。

なぜなら、私たちは日々
様々な行動を通じて、
新しい経験をし、
知識を獲得しているからです。

今まで知らなかったことを
学ぶことができ、
今までのやり方や考え方よりも、
より良い方法を見つけることは
よくあることです。

そのような場合、変化に対して
罪悪感を持つ必要はありません。

むしろ、柔軟に変更し、
アップデートした方が賢明です。

新しいやり方や考え方を
積極的に取り入れ、
自分自身を向上させたり、
より豊かな生活を送るために、
必要に応じて
常に軌道修正する姿勢を持つことは
とても大切です。

それにより、
進化成長が期待できます。

自分の考え方や目標、計画を
変更することを、
ネガティブに捉えるのではなく、
積極的に取り入れていきましょう!