問題だと思うことが問題の始まり?

今回取り上げるのは、
「問題だと思うこと」
についての話です。

悩みにはさまざまなものがあり、
一概に解決策を提供するのは難しいですが、
このことを認識するだけで、
悩みが一瞬で解消されることも
少なくありません。

何らかの悩みを抱えている方には、
ぜひこの記事を読んでいただきたい
と思います。

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問題だと思わなければ、悩むこともなくなる!

人はさまざまな問題に
悩むものですが、
その悩みが「問題だ」
と自分で認識しなければ、
悩みは消えることもあるのです。

確かに、すべての問題に対して
「これは問題ではない」と考えるのは
無理かもしれません。

問題そのものが
大きな悪影響をもたらしている場合も
ありますから。

しかし、
問題とされている事柄の中には、
自分の視点や捉え方によって
「問題でなくなる」ものも存在します。

そういったケースでは、
無駄に問題視するのをやめることで、
悩みは解消されるのです。

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はげ頭は気にするべき?

このように話すだけでは
分かりにくいので、
具体的な例を挙げて説明しましょう。

私たち夫婦が日本を訪れた際に、
私の叔母は、夫のはげ頭に対して
様々な対策を勧めてきました。

「この発毛剤は効果がすごいよ。
使ってみるといい」といった感じで。

叔母は、夫のはげ頭を
一つの「問題」と捉え、
解決策を積極的に提案してくれました。

ところが、夫自身は
自分のはげ頭に
何も問題を感じていません。

悩むどころか、
それを自分の特徴として
快く受け入れているのです。

私も、夫がはげているかどうかなんて、
全く問題にしていません。

つまり、
夫にとっては「はげていること」自体が
問題ではないので、
このことで悩むことはありません。

しかし、もし彼が
自分のはげ頭を気にしていれば、
それを問題視して悩むことになるでしょう。

このように、
何が問題で何が問題でないのかは、
人それぞれの考え方や捉え方によって
変わるものです。

本人が問題と感じないことを、
他人が問題視したことは、
少し面白いな、と思いました。

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頻尿とのお付き合い

私は頻尿がありますが、
それは身体の異常からではなく、
精神的な要因によるものです。

一日の間に、
私は何回トイレに行くか
分かりません。

90分間トイレに行かないというのは、
私にとっては良い方です。

時折、1時間に2~3回
トイレに行くこともあります。

日本に住んでいた頃、
頻尿に悩むことも
しばしばありました。

家族で旅行する際も、
道中で何度もトイレに行きたくなり、
その度に父親から叱られていました。

頻尿が悪化する一因ともなったのは、
自分自身で「トイレに行くな」
と制限をかける心理です。

何度も医師に診てもらい、
「身体に異常はない」と診断された後、
どう対処すればよいのか分からずに、
深く悩んだ時期もあります。

時が過ぎ、30年以上が経った今でも、
私の頻尿は治っていません。

しかし、私の頻尿に対する考え方が
変わったことで、
悩むこともなくなりました。

「トイレに行きたい」と思ったら、
何も考えずに行けばいい、
と思えるようになったからです。

私の夫も、私が頻尿であることに
何も文句を言いません。

むしろ、外出先で
清潔な公衆トイレがある場所を
事前に調査してくれるほどです。

今では、過去の自分が
頻尿に苦しんでいたことが
信じられないほどです。

今考えれば、
頻尿そのものよりも、
そのことを問題視して
悩んでいたこと自体が辛かった
と思います。

現在も頻尿は変わっていませんが、
それを問題と感じなくなったことで、
悩む必要がなくなりました。

何も問題なく、毎日、
気楽に過ごしています。

頻尿を問題と考えていた頃は、
そのことで酷く悩みました。

しかし、問題と感じなくなった今、
その悩みは消失しました!

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悩みの中には、問題視しなくてもよいものも存在します!

すべての悩みにおいて、
このアプローチが
適用されるわけではないですが、
悩みの中には、
それを問題視しなくなった瞬間、
悩みではなくなるものもあるのです。

悩みは、どんなことでも、
悩んでいる本人にとっては
深刻なものです。

しかし、
なぜそれが深刻に思えるのか?
その理由を冷静に考えてみると、
その理由は自分が思っていたほど、
深刻ではないかもしれません。

単に、自分が不当な思い込みに
陥っていただけかもしれません。

悩みにより
大きな苦痛が発生する場合は、話は別ですが、
考え方や捉え方によって
問題でなくなることもあることを知り、
自身の悩みを再び
客観的に考えてみましょう。

そして、
問題視しなくてもいい悩みについては、
手放すことを検討しましょう!

それができれば、
悩みが一気に
解消されることでしょう!