今回のテーマは、人間関係のおける
「比較」についてです。
比較には
無駄なものと有益なものの両方が
存在すると言えます。
このポイントをお伝えしつつ、
さらには、無駄な比較を
どのようにして減らすことができるのか?
その方法についてお話しします。
この内容は、
勝間和代さんのトークを
参考にしています。
勝間さんの視点を通じて、
具体的な解説を
していきたいと思います。
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人間は社会的な生き物ですから、
ついつい人と自分を
比べてしまうことがあります。
同じ比較であっても、
人間関係の中での比較には、
無駄なものと有益なものが存在します。
無駄な比較とは、
成果や能力、状況などの点で、
他人と自分を比べることで、
実際には自分の成長や幸福に寄与しないもの、
あるいは逆に
自分を不幸にするような比較を指します。
例えば、他人の外見やファッションと
自分のものを比べて
落ち込んでしまったり、
SNS上の写真と自分の日常を比較して、
惨めな気分になってしまうこと。
また、隣の家や同僚の給与と
自分のものを比べ、
焦りを感じてしまうことなども
無駄な比較の一例です。
それに対して、有益な比較とは、
自分と他人を比べることを通して、
自分の成長や目標達成に役立つ比較を
意味します。
同じ分野で活躍する
他人のスキルや手法を観察し、
自分のスキルセットを
向上させるヒントを得ることや、
成功した人々の習慣や考え方を学び、
自分の生活や考え方に
取り入れることなどが挙げられます。
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有益な比較は
積極的に行うべきですが、
一方で無駄な比較は
避けた方が無難でしょう。
無駄な比較を避けるためには、
どのような考え方をすれば
良いのでしょうか?
勝間さんはこの点に関して
いくつか有益なアドバイスを
されています。
私も勝間さんの意見に賛同するので、
彼女の話の内容を
自分なりにまとめてみます。
まず最初に、私たちは皆、
多面的な存在であることを
認識すべきです。
誰もが多くの側面を持っており、
ある事柄では
優れているかもしれませんが、
別のことでは上手くいかないことも
あります。
能力や資質も様々な側面があり、
私たちは得意な部分と
そうでない部分の両方を
持ち合わせています。
他人の素晴らしい点に
憧れることもありますが、
他人が自分の得意な面を
羨ましく思うこともあるのです。
能力や資質の面で、
全ての人が様々な側面を持っており、
私たちは誰もが凸凹とした存在です。
それが人間の個性だ
と言ってもよいでしょう。
そのため、特定の一つの側面だけに
焦点を絞って比較し、
その結果に喜んだり悲しんだりすることは、
あまり意味のないことです。
それよりも、
互いの良い側面を活かすことで、
社会全体をより良くすることを
考えたほうが
建設的かつ生産的でしょう。
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傍から見て
「あの人は幸せそうだな」
と感じることがあっても、
実際にその人が本当に
幸せであるかどうかは
分からないものです。
最近ではSNS上で、様々な
リッチで華やかな投稿が
多く見受けられます。
例えば、「この高級レストランで
豪華なディナーを楽しんできた!」とか、
「ファーストクラスで
リッチな旅行を満喫中」といった投稿があり、
魅力的な部分だけが
強調されることも多いです。
人間は見栄っ張りな一面を持ち、
どんな人でも自分を良く見せたい
という願望があります。
彼らがリッチで素晴らしい経験を
している可能性はありますが、
その人が実際に日常的に
そうした生活をしているのかは疑問です。
オンライン上では
自分の存在をアピールするために、
少し盛って見せる人も少なくありません。
この事実を頭に入れておくことは
とても大切です。
このことが理解できれば、
外から見るほど他人の生活は
必ずしも羨ましいものではない
と分かるでしょう。
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他人の中に
素晴らしいものを見つけると、
「ああ、あの人は素晴らしいな」
と感嘆の念を抱くことがありますが、
その人が
今の素晴らしい状態に至るまでに、
どれだけの努力と時間を費やしてきたかは、
私たちには分からない場合も多いです。
通常、立派な状態になるまでには、
時間や労力が
たくさん投じられていることでしょう。
もし自分も同じような努力をして、
時間とエネルギーを大量に注いで、
あの人のようになりたいかと問われると、
必ずしもそうではないでしょう。
例えば、ある人が
魅力的な外見と素晴らしい容姿を
持っている場合です。
それを手に入れるためには、
どれだけの努力を
してきたのでしょうか?
私たちの想像以上に
エステ通いや、食事管理、
美容への配慮があるかもしれません。
おそらく自分も
同じような努力をすれば、
あの人のようになれるでしょう。
しかしそのためには、
自分も同じように
努力をする覚悟が必要です。
自分も本当にそこまでして、
あのような状態に
なりたいのでしょうか?
立派で素晴らしい業績を持つ人たちは、
その状態に一夜で
昇りつめたわけではありません。
私たちが知らない間に、
じっくりと努力を
積み重ねてきたのです。
そのような努力の積み重ねを無視して、
現在の素晴らしい状態だけに焦点を当てて、
「ああ、いいな~」と羨むだけでは、
賢明とは言えません。
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今回の話をまとめると、
人間関係における比較には、
有益なものと無駄なものが
存在します。
無駄な比較とは、
自身の成長や幸福に貢献しないもの、
または逆に
自分を不幸に導くものを指します。
一方、有益な比較は、
自己の成長や目標達成に
寄与するものです。
自分を前進させる比較は
積極的に行うべきですが、
嫉妬や劣等感から生まれる
無駄な比較は避けたほうが賢明です。
無益な比較を避けるために
役立つ考え方は次の通りです。
1)人間は多面的な存在です。
一側面だけで比較すること自体
意味がありません。
2)人は見栄を張ることがあり、
立派な姿を見せたがる人もいます。
しかし、実際の姿は、
それとはほど遠いことも
珍しくありません。
3)立派で素晴らしい状態に到達するまでには、
着実な努力が積み重ねられているものです。
自分も同様に努力して、
そのような状態を実現したいか、
よく考えるとよいでしょう。
これらのポイントを
念頭に置くことで、
無益な比較に悩まされることも
少なくなるでしょう。
勝間さん、役立つアドバイスを
有難うございました。
参考動画:「人との無駄な比較グセをやめる考え方」
(勝間和代が徹底的にマニアックな話をするYouTube)