あなたは今、
どのような現実を見ていますか?
幸せを感じていますか、
それとも不幸だと思いますか?
仕事や日常生活に満足していますか、
それとも何か
不満を抱えていますか?
私たちは
「事実」と「真実」を
混同してしまいがちですが、
実はこれらはまったく異なるものです。
この記事では、
「事実」と「真実」の違いに
焦点を当ててお話しします。
この違いを理解することは、
私たちの人生を
より豊かにするための鍵となるからです。
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私たちは日々、
色々な出来事に遭遇しますが、
同じ出来事でも
全ての人が同じように
感じるわけではありません。
なぜそうなのかを理解するには、
「事実」と「真実」の違いを
知る必要があります。
事実とは、
誰が見ても変わらない
客観的な情報のことです。
一方、真実は出来事に対する
個々人の見え方を指します。
自分にとってその出来事は
どのように見えているのか?
それが真実です。
真実は、個々人が
出来事や物事をどう解釈するか
によって変わります。
それに対して、
事実は一つしかありません。
この出来事が起きたというのが事実で、
起こったことそのものが事実です。
誰がどう見ても、
事実は変わりません。
でも、事実をどう捉えるかは
人によって異なります。
一人ひとりが事実をどう捉え、
どのように見るかが
真実になるのです。
例えば、「今日は雨が降った」
というのは事実です。
雨が降ったこと自体は、
誰が見ても変わらないからです。
それに対して、
この事実をどう受け止めるかは
人によって異なります。
雨が降るという同じ事実に対しても、
農家の方々には「待ち望んだ恵み」
として受け止められるかもしれません。
一方で、
ピクニックを計画していた家族にとっては
「残念な雨」となるでしょう。
同じ出来事でも、
個々人の状況や価値観、
マインドセットによって
異なる受け止め方をし、
異なる真実を見ることになるわけです。
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同じ出来事を経験しても、
AさんとBさんでは感じ方が異なり、
反応も違うことも少なくありません。
私たちは同じ空間にいても、
見ている世界が異なることが
しばしばあります。
それは、私たちが
視界に入っているもの全てを
認識しているわけではないからです。
人間には「スコトーマ」という
視覚的盲点があり、視界にあっても
認識されない部分が存在します。
視界の中でも、何を見るかは
その人の価値観や興味、知識に
左右されます。
したがって、
同じ場所にいる二人でも、
見ている世界は異なる
というのが普通です。
AさんとBさんが
街中を歩いている場面を
想像してみてください。
二人は同じ時間に
同じ場所にいますが、
Aさんはビジネスに非常に興味があるため、
お店の看板やビジネス関連の広告が
目に入りやすいです。
その看板を見ながら、
「こういう風に集客しているんだ、
こういう風に宣伝しているんだ」
と考えながら歩いています。
それに対して、
Bさんはビジネスには興味がなく、
異性に対して関心が強いため、
周囲の人々、特に異性に
目が行きやすいです。
かわいい人が見えると、
「あの子かわいいな」
と思いながら歩いています。
このように、
AさんとBさんは
同じ時間に同じ場所にいながら、
全く違うものを見ており、
全く違う世界を経験しているのです。
別の例で、同じオフィスで働く
CさんとDさんを見てみましょう。
Cさんは昇進を目指しており、
仕事に意欲的です。
これに対して
Dさんは仕事には興味がなく、
義務感から働いています。
この二人が同じ職場で
同じ仕事をしていても、
仕事への姿勢が異なるため、
見る現実も異なります。
困難に直面したとき、
Cさんは成長の機会と捉える一方で、
Dさんはストレスを
感じることになります。
同じ場所で同じ仕事をしていても、
心の持ちよう一つで
見える現実が変わってくるのです。
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個人の人生は、
事実から作られるのではなく、
その人の真実から作られます。
もし現在の人生に不満があるなら、
自分の人生を形作っているのは
事実ではなく真実である
と認識することが重要です。
なぜこれが重要なのでしょうか?
その理由は、
このことを理解していなければ、
人生が良い方向に進まない場合も
あるからです。
信じがたいかもしれませんが、
これは確かなことです。
私たち一人ひとりの人生は、
その人の見え方によって
形作られます。
見えている現実が
人生を形作ると言えるのです。
たとえば、
月収30万円の人の人生は、
その人が月収30万円を
どのように解釈しているかによって
異なるでしょう。
解釈次第で、豊かに感じたり、
貧しいと感じたりするからです。
「30万円あれば生活するには十分だ。
自分は恵まれている」と感じる人と、
「たった30万円しかない!ああ、惨めだ」
と感じる人では、
見える現実が全く異なります。
感じる感情も当然異なります。
豊かな気持ちになるか、
惨めな気持ちになるか、
感じ方によって人生が大きく変わるのです。
同じ収入でも、心豊かに生きるか、
不満を抱えて不幸せを感じるか、
全く異なる人生を経験するわけです。
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ここまでの話から、
人の人生を決めるのは、
その人が物事をどのように捉えるか
にかかっていると
理解していただけたと思います。
現在の生活に不満がある場合、
その状態から脱出して
幸せになりたいと願うなら、
自分が見る現実を自分の望むように
変える必要があるでしょう。
その第一歩は、自分の見る現実が、
自分の考え方や解釈によって
変わると認識することです。
考え方や解釈を変えれば、
見えるものも変わってくるので、
私たちがどのような現実を見るかは、
意識的に変えることが可能と言えます。
マインドセットを変えることにより、
自分にとってより良い現実を
創り出すこともできるのです。
たとえば、
日常で遭遇する困難を
以前は「厄介なこと」
と捉えていたとします。
そして、
その厄介な困難に見舞われるたびに、
「自分は運がない」と嘆いていました。
しかし、同じ困難でも見方を変えて
「成長の機会」と解釈してみたら
どうでしょうか?
そのように解釈することができれば、
困難に直面したときの感じ方も
変わるでしょう。
すると、困難に対する姿勢も
変わるはずです。
ポジティブな姿勢で困難に向き合い、
可能なことから取り組んでいけば、
困難を乗り越え、自分の成長も期待できます。
その結果、充実感や達成感を
感じることもできるでしょう。
自分の解釈を積極的に変えることで、
人生をより豊かにし、
生きやすくすることも可能なのです。
そのためには、まず自分自身の
考え方や価値観を見直すことが重要です。
自分にとって
望ましくない解釈をしていた場合、
より良い解釈ができないか
考えてみましょう。
たとえば、
物事が期待通りに進まないときを
「失敗」と捉えずに、「学び」として
解釈することができたら、どうでしょうか?
失敗からも
意義を見出すことが
できるでしょう。
また、他人の行動に対しても、
「完璧ではないが、頑張っている」
と考えることができれば、
これまで良くなかった人間関係も
改善され、より良い関係を
築きやすくなるでしょう。
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今回は、「事実」と「真実」の違いに
焦点を当ててお話ししました。
事実は変わらない客観的なもので、
一つしか存在しませんが、
私たち一人ひとりがその事実を
どう捉えるかによって
さまざまな真実が生まれます。
私たちの「真実」は、
起こった出来事そのものである事実とは
異なります。
事実をどのように捉え、
どう反応するかによって、
真実は変わってくるのです。
この理解は、充実した人生を
送るための鍵となるでしょう。
自分の意識次第で、
人生をより豊かにすることも
可能だからです。
自分の真実が
自分の人生を形作っていると認識し、
積極的に自分で望ましい真実を
創造できたら、
どんなに素晴らしいことでしょう。
それにより、
より満たされた人生を
送ることができるでしょう。
自分自身の真実を見つめ、
それを自分にとっても
より望ましい形に操ることで、
豊かな人生を実現しましょう!