悲観的でも大丈夫! このことを意識的にやれば、上手く行くから!

ポジティブ思考が優勢な社会では、
悲観的な人たちは、
「望ましくない状態にいる人」とか、
「劣った人」と見られがちだ。

また、波動同調の法則を説く人は、
悲観的な人たちに
こうアドバイスする。

「自分が出している暗い波動と
似たような暗い出来事を
引き寄せてしまうので、
明るい気持ちになった方がいいよ!」と。

彼らの言うように、
悲観的はそんなに
いけないことなのか?

悲観的であれば、必ず
悪い方向へ進んでしまうのか?

私は経験上、
そんなことはない、
と知っている。

悲観的でも、必ずしも
望ましくない結果を
引き寄せてしまうわけでもない。

ありとあらゆる悪い事態を想像しても、
結果的には、想像したことは起きず、
すべてが丸く収まったことも
私は身をもって幾度も経験した。

悲観的でも、
あることに注意すれば、
意外に物事はスムーズに
進むものだ。

今回は、悲観的な人が、
どんなことに気をつければ、
悪い事態を防げて、
良い方向へ導かれるか?
についてお話したい。

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結論を最初に言えば、
「行動あるのみ!」

自ら動くことが
大切だということ。

できれば、ポジティブで前向きに
色々なことに臨めた方が
楽しいとは思う。

でも、何時でも、誰でも、
そうできるか? 
は大きな疑問だ。

明るく、
ポジティブになりたくても、
そうなれないことも多々ある。

人生には、自分にとって
良いことも起きるが、
悪いことも起きる。

自分ではコントロールの効かない
困難で絶望的な状況に
陥ることもある。

特に、人生の早い時期に
散々悲惨な目に遭って、
この世の闇の部分を
沢山見てしまえば、

その後の人生でも、
ポジティブで楽観的な
気持ちにはなれないものだ。

本当は、社会においても、
人生においても、
悪いことだけではなく、
良いことも存在するのに、

良いことの経験が少なくて、
悪いものばかりを沢山見てくれば、
悲観的な人間になってしまうのも
不思議ではない。

そんな場合は、
ムリしてポジティブに振る舞ったり、
楽観的になる努力は、やめた方がいい。

ポジティブ思考を目指すことは
避けた方が無難だ。

なぜなら、そういう努力は、
大きな精神エネルギーを
必要とする割には、
あまり効果がないから。

「ネガティブで悲観的でも
全然構わないよ」と
自分に許可を出してあげて、
堂々としていていいのだ。

しかし、それでも、
「行動すること」は必要だ。

行動があるからこそ、
自分の身の回りの状況を
変えることが可能だから。

貴重な時間と労力を
ポジティブになるための努力に
費やすのではなく、

大切なことを
淡々と実践してゆくことに
使った方がよい。

こちらの方が
効果絶大だと思われるから。

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それでは、その大切なこととは、
いったい何か?

それは、自分が心配すること
恐れることを防いだり、
被害を減らしたりするのに
役立つことに専念すること。

具体的に何をすればいいのか?
説明したい。

まず最初に、紙とペンを
用意しよう!

そして、自分の頭の中にある
「こんなことが起きたら悲惨だな」
と思うことを
すべて紙に書き出してみる。

大きなことでも、小さなことでも、
何でもいいから、
自分が気になることを
全部紙に書くことだ。

次に、
自分が想像した悪い事態の
一つ一つに対して、

「この事態を防ぐのに
今、自分ができることはあるか?」
を考えて、これも紙に書いてみる。

自分の力では
どうにもならないこと、
コントロールできないことは
横に置いて、それ以上見なくていい。

小さなことでも、
自分ができそうだと感じることに
注目してみることだ。

自分の行動により、
完全には防げなくても、

少しでも
被害を抑える可能性があるものは、
十分試してみる価値がある。

起こり得る悪いことすべてに
それぞれ自分ができる対策案を考えて、
紙に書き出し、「やることリスト」
を作成するのだ。

この作業が終了したら、
即、行動に移ろう!

まずは自分にとって
一番簡単にラクにできそうなことを
選んで、実践する。

複数のことを同時に
進めるのではなく、

可能な限り、一つずつ
片づけるよう努めること。

一つが終了した時点で
線を引いて消してゆく。

そして、残ったものの中で、
一番やりやすいものを選び、
それを次に試すのだ。

一つのことが
長期に渡る内容ならば、

それをやるのに
すっかり慣れたと感じた時、

次のことに
着手するようにする。

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実際に行動していれば、
ネガティブな気持ちは
徐々に消えてゆく。

何らかの作業を淡々とすれば、
悲観的な気持ちを
意識して消そうとしなくても、
自然と落ち着いてくるものだ。

不思議なことに、
今まであった不安や心配も
少しずつ自分の中から姿を消す。

対策案の項目を
一つずつ丁寧にこなすうちに、

突然、びっくりするような
意外な喜びが
視界に入ってくることもある。

「あれっ? 今まで
心配していたことが嘘のよう!」
と驚くこともしばしばだ。

もちろん、いつもいつも
すべてが上手く行くわけではない。

それでも、自分の想像した
最悪な事態よりは、
ずっとマシな状態で
物事が動いていることの方が多い。

最悪の覚悟をしていた分、
実際の結果は自分の想像とは
全然違って、拍子抜けすることもある。

想像したものと
実際の様子とのギャップが
大きければ大きいほど
喜びのサイズも大きい。

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次に再び困難な状況に
遭った時に、

以前と同じように
ありとあらゆる心配をして、
悲観的に考える自分がいる。

しかし、この時も前と同じように、
最悪の事態をすべて書き出し、
それに対する「自分のできること」
をリストアップして、
一つずつ丁寧に片づけてゆくことだ。

チャレンジが来るたびに
このプロセスを繰り返せば、
小さな成功体験が徐々にでも
積み上がってゆく。

小さな成功体験により、
楽観的にはなれなくても、
「大丈夫だ」という小さな確信が
自分の中に芽生えてくるのを自覚する。

この小さな確信のお陰で、
苦しい状況下に置かれても、
「淡々と行動すること」を
可能にしてくれるのだ。

自分の内に少しずつ積み上がる
「大丈夫だ」という確信は、
自分を悲観的な人間から
脱出させてはくれない。

それでも、
対策案を実践する活力を
自分に与えてくれるものだ。

悲観的な人間でも
物事が上手く行く理由は、
「行動があるから」。

頭の中で
悪いことを想像するだけで、
何も行動を起こさなければ、

やはり、物事が好転するのも
見られないだろう。

悲観的に考えても、
きちんと行動しているので、
それなりの結果が得られるのだ。

大切なポイントは、
単にクヨクヨ悩むだけではなく、

考えられる最悪な事態を防ぐのに、
自分が今できることを
一つ一つ丁寧に実践すること。

淡々と行動しているうちに、
ネガティブ感情も自然と消え、

そのうち、自分でも驚くような
意外な発展を見ることも
珍しくない。

このやり方の達人になれれば、
悲観的でも、多くのことを
上手く回せるようになる。

下手にポジティブになる
努力をするのに、
貴重な時間と労力を
注ぐのではなく、

とにかく、今自分ができることを
淡々と実践して、
一つ一つ丁寧に片づけてゆこう!

「行動することで、人生は変わる!」
これは確かなことだからだ。