日々の生活の中で、
何をやるのかやらないのかを
しっかりと決め、
その決断に従って
生活することは非常に重要です。
なぜなら、
私たちに与えられた時間やエネルギーは
有限だからです。
限られた命の時間を
最大限に活用し、
望む人生を歩むためには、
何をやるのかやらないのかを
はっきりさせ、自分にとって
大切なことだけに
集中することが賢明です。
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何をやるか、
何をやらないかを
決める際に役立つ
2つの基準があります。
一つ目は、それが
自分の望む人生を
実現するために必要かどうかです。
二つ目は、それをすることで
自分の心や欲求が
満たされるかどうかです。
この2つの基準に
当てはまらないものは、
「やらない」
と決めるのが賢明でしょう。
もし今まで
何となく続けてきたことが
この基準に合わないのであれば、
思い切ってやめる決断をしましょう。
逆に、
どちらか一方でも当てはまるなら、
それを続ける価値が
あるかもしれません。
現代社会では
効率が重視されがちですが、
一見役に立たないように見えても、
自分の心や欲求を
健康的に満たすことは
価値があります。
たとえば、月に1〜2度、
映画館で映画を楽しんだり、
スポーツ観戦をすることで
心が満たされるなら、
それは自分にとって大切な時間です。
忙しくても、
その時間を確保するべきです。
また、
あまり気乗りしないことでも、
望む人生を実現するために
必要ならば、
それをやる価値がある
と考えられます。
たとえば、
フリーランスのウェブ開発者を
目指す人がいるとします。
この人は
ウェブサイト作成の技術面は好きでも、
クライアントを見つけるための
マーケティング活動は
好きではないかもしれません。
しかし、経済的に
コンサルタントを雇う余裕がないなら、
自分でマーケティングを学び
実行する必要があります。
このような場合には
望む人生を実現するためには、
やりたくないことでも
やる価値があると
判断できるでしょう。
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望む人生をただ漠然と
頭の中で描いているだけでは、
具体的に何をすればよいのか
わからないかもしれません。
やること、やらないことを
見極めるために役立つのは、
以下のポイントから
具体的に望むことを
明確化することです。
それらは、(1)人間関係、
(2)家庭、(3)経済、
(4)仕事、(5)趣味・楽しみ、
(6)健康です。
(1)人間関係面は、
どのような人たちと
どのように付き合っていきたいか
を考えることです。
(2)家庭面は、どんな家庭を
築きたいかということです。
家庭を築く必要はなく、
独身や配偶者と二人だけの生活、
子どもを持つ選択肢もあります。
家族を持つ場合には、
家族とどのような関係を
築きたいかも含まれます。
(3)経済面は、
どのくらいの収入を得て、
どのような生活を送りたいかです。
具体的に何歳のときに
いくらくらいの収入を得たいかなど、
年齢や収入額まで
明確にするとよいでしょう。
(4)仕事面は、今後の人生で
どのような仕事に取り組みたいか、
仕事から何を得たいかです。
ここで言う仕事は、
収入を得るためのものだけでなく、
家事やボランティア活動、
人生を通して取り組みたい活動も
含まれます。
(5)趣味・楽しみ面は、
どんな趣味や楽しみを
持ちたいかです。
(6)健康面は、自分の心身を
どのような状態に保ちたいかです。
たとえば、75歳まで
現役で働けるだけの健康や
明晰な頭脳を維持したいとか、
60代でも血管年齢と体力年齢を
40代前半に保ちたいなどです。
これらのポイントで
具体的に何を望むのかを
考えることで、
そのために何をすればよいのかが
明確になるでしょう。
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人間関係、家族・家庭、経済、
仕事、趣味・楽しみ、
健康の側面において
望む状態を考えると同時に、
自己成長の側面も
考慮することが不可欠です。
なぜなら、自己成長は
これらすべての側面の
土台となるからです。
自己成長とは、人間性を磨き
高めることを意味します。
心の器を強くし、
人間としての土台を
しっかりと築くことです。
そのためには、
ありのままの自分を受け入れ、
自分らしく生きること。
他者に対しても
尊敬の念を持って接すること。
自分の感情をコントロールし、
等身大の自分を受け入れながら、
自分の可能性を
最大限に発揮することが
求められます。
しかし、現代人は
人間的な基礎力を見逃しがちです。
人間性を磨くことを軽視して、
マーケティングやビジネスの勉強、
スポーツジムや自己研鑽に
熱心な人も少なくありません。
これらに時間とお金を
投資することは意義がありますが、
人間性を磨くことをおろそかにすると、
他の面でも上手くいかないことが
あるのです。
人間としての
基礎力があってこそ、
他者と本当に良好な人間関係を築き、
仕事で信頼を得て成果を上げ、
心身の健康を保ちながら
充実した人生を送ることが
可能になるからです。
そのため、
人間性を高めるための目標も持ち、
それに向けて
行動を積み重ねることが、
望む人生を実現する上で
重要なのです。
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有限の命の時間を
どのように使うかは、
実現したい人生が
どのようなものかによって
異なるでしょう。
同じ行動でも、人によって
価値があるものになったり、
そうでないものになったりします。
たとえば、誰かから
何かを頼まれたとき、
気乗りしなくても断らずに
必ず引き受ける人がいるとします。
この人が、
多くの人と付き合いたい
と考えていて、そのためには
頼みごとを引き受けるべきだ
と判断するなら、それは望む人生を
実現するためにやるべきことです。
一方、気の合う仲間が
数名いれば十分で、
自分の気持ちを大切にしたい
と考える人なら、すべての頼まれごとを
引き受ける必要はありません。
むしろ、頼みごとを
引き受けることが
望む人生の実現を
妨げることになるでしょう。
人それぞれ考え方や価値観は異なり、
人生で望むことも違います。
そのため、他人がどうするか
に影響されることなく、
自分自身に向き合い、
自分が望む人生を実現するためには
どうすればよいのかを
自分で考えることが大切です。
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今回は、限られた命の時間を
有効に使い、望む人生を歩むためには、
何をやるかやらないかを
はっきりさせ、自分にとって
大切なことだけに集中することの
重要性についてお話ししました。
やることとやらないことを
決める際の基準としては、
(1)それが自分の望む人生を
実現するうえで必要かどうか、
(2)それをやることで
自分の心や欲求が
満たされるかどうか、
の二つがあります。
この基準に
当てはまらないものは、
思い切ってやめることが賢明です。
逆に、どちらか一方でも
当てはまる場合には、
それをやったほうがよい可能性が
あるでしょう。
望む人生を具体的に考える際には、
(1)人間関係、(2)家庭、(3)経済、
(4)仕事、(5)趣味・楽しみ、
(6)健康、の六つの面で
何を望んでいるのかを
明確にすることが大切です。
そうすることで、やるべきことと
やらなくてもよいことが
はっきりするでしょう。
また、これら六つの面で
望むことを実現するためには、
人間的な基礎力が土台となります。
人間的な成長にも目を向け、
そのための活動にも
注力することが重要です。
私たちはそれぞれ考え方や価値観、
望むものが異なります。
他人に惑わされず、
自分自身の心と向き合い、
自分にとって何が必要かを
考えましょう。
有限の命の時間を使って、
やることとやらないことを区別して、
望む人生を実現していきましょう!