こうすれば、人生ツラくなってしまう! 人を苦しめる思い込みとは?

人生は、嬉しいこと、楽しいこと、
喜ばしいことも沢山あるけれど、

それと同じくらいにツライこと、
シンドイこともある。

喜びでいっぱいの時には、
「なぜ、こんなに嬉しいの?」
と追及しないが、

シンドイこと、ツライことが続けば、
「なぜ、そうなの?」
と考えたくなる。

今回は、こういう姿勢で生きれば、
人生ツラくなってしまう
という話。

人を大きく苦しめる
原因の一つについてだ。

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結論を言えば、

この世の中には、
安定した確実なものがある
と思い込み、

安定したもの、確実なものに
執着してしまえば、

ツラくなることも
しばしばだ。

その理由は、
移り変わること自体が
この世の常だから。

本来は、ずっと安定したもの、
ずっと確実なものは、
どこにも存在しないからだ。

それなのに、
安定性や確実性に固執して、
そればかりを追い求めたり、

一度掴んだ「安定したもの」
をギューッと握りしめ、
それに執着してしまえば、

裏切られることも多く、
失望することになる。

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たとえば、
業績も右肩上がりの一流企業に
就職したくて、頑張った場合。

めでたく入社試験に合格して、
その会社で働けることになった。

「この会社で一生勤められれば、
これから先もずっと安泰で
安定した生活ができるだろう」
と期待するかもしれない。

しかし、一時期
どんなに成功していた企業でも、

10年後には、
どうなるか分からない。

入社当時は素晴らしい業績を
上げていても

時代の変化の中で、
トップの座を失うかもしれない。

その結果、
大規模なリストラがあり、
多くの社員が職を失うことになる。

このような状況下で
その会社でのポジションに固執して、
しがみついていたら、

自分の厳しい現実を
受け入れ難くなる。

「なぜ、一生懸命頑張ってきた自分が
こんな目に遭うんだ!」
と嘆くことにもなり得る。

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資格(スキル)についても
似たようなことが言える。

この資格があれば、
将来、食いっぱぐれることは
ないだろう、

と今の時点で思えても、
今後、それが正しいかは
分からない。

今現在で、
このスキルを習得すれば、
たくさん求人がある場合でも、

時代が変われば、
そうでなくなることも
多々あるからだ。

今生まれた赤ちゃんが
成人して就職するころには、

生まれた時には
存在しなかった職に就く割合も
かなり高いと言われている。

実際、私が従事している
ウェブ開発に関しても、

私が生まれたころには、
こんな仕事ができることすら
想像もつかなかった。

今までは人間がしてきた仕事でも、
近い将来はAIに代替されることも
大いにあり得る。

ある程度、どういうスキルが
今後役に立つか?予想はできても、

確実に「これなら大丈夫だ」
と太鼓判を押すことはできない。

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人間関係でも
似たようなことが言える。

この人となら
一生人生を共にできる
と確信した場合でも、

時間が経てば、
お互いの気持ちも変わり、

そうは思えなくなることも
普通の起きる。

人間の心もコロコロと
移り変わってゆくものだから。

1年前には「この人とは
ずっと上手くやってゆける」
と思えても、

1年後には
「そうではなかった」と
感じることも珍しくない。

その理由は、
人を取り巻く環境も、人間関係も、
すべてが変化し続けているから。

自分自身も同様であり、
気づかなくても、
少しずつでも変化している。

確実に安定した人間関係など
どこにもないのに、

不変の関係を求めれば、
そうではなくなった時、
自分も相手も失望する。

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このような話をすれば、
暗い気持ちになる人も多いだろう。

しかし、私の意図するのは、
人の気持ちをネガティブに
することではない。

どうすれば、
このツラさから逃れられるか?
について、語りたいのだ。

その答えは、
安定したもの、確実なものに
執着しないことだ。

その理由は、
この世の中の性質自体が、
「常に変化しているもの」だから。

私たち人間を含めて、
この世の中のすべてのものは
変化し続けている。

変化が速いものもあれば、
遅いものもある。

遅いものは、ずっと変わりなく、
同じ状態であり続ける
という印象を与えるが、

実は、それは間違いで、
ゆっくりでも、
必ず変化してゆくものだ。

こういう性質のある世界では、
絶対的に確実であり、
絶対的に安定したものは、存在しない。

だから、確実だと思われることを
ギューっと握りしめて、

それに固執して、
執着してはいけないのだ。

執着すればするほど、
自分も苦しくなってしまうからだ。

まずは、「そういう世界に
住んでいること」を
受け入れた方が賢明だ。

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ある意味、この世の中や人生は、
お天気のようなものだ。

常に移り変わっている。

晴れの日もあれば、
雨の日もある。

時には嵐になったりもするが、
大荒れの天気は一時的なもの。

暫くすれば、穏やかになり、
そのうち、清々しい青空が
顔を見せる。

そして、その青空も暫くすれば、
雲に覆われて、雨が降り出す。

自分の人生も、世の中のことも、
実は、天気と似ているのだ。

常に変わってゆくこと
を受け入れた方が、

期待外れや
裏切られることもなく、
失望するのも防げる。

安定したこと、確実なものは
どこにもないと
割り切る気持ちが大切だ。

変化することを
受け入れて、

一つのことに執着せず、

時代の流れに身を任せて、

自分自身も変わってゆく
姿勢でいる方が、

気分的にもラクだし、
軽やかな気持ちで生きられる。

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常に変化をし続ける世界では、
良いこともずっと続かないが、

悪いことも
永遠には続かない。

今現在、自分の置かれた状況が
非常に厳しい場合でも、

その状況もずっと続くことは
あり得ない。

必ずどこかで
上向き方向へ変わる。

ただ、
辛くてシンドイ状況下では、
そう信じることは難しい。

今の苦しさから
一生抜け出れない
とまで感じてしまうことが多い。

しかし、それはあり得ない。

今まで悪い方向へ
進んでいたとしても、

落ちるところまで落ちたら、

その後は、必ず上を向いて
上がってゆくしかない。

もし、どんなに頑張っても、
一生懸命やってみても、
どうにもならないのなら、

そんな時には、
時間を自分の味方につけるのが
一番だ。

時間が解決してくれる問題は
けっこう沢山あるからだ。

時間が解決してくれるまで、
辛抱強く待つ
というオプションを取る。

待つ間に、お勧めなのは、
大きなネガティブの中にも、

小さなポジティブを
探してみることだ。

その厳しい状況の中でも、
小さな良いことは
どこかに隠れている。

その小さな良いことを
見つけて、それを活用すること。

たとえば、スポーツ選手が
怪我してプレーできなくなった場合。

普通に考えれば、
これはかなりの災難に捉えられる。

しかし、プレーできなくなった
不運の中でも、
小さな良いことも隠されている。

普段はプレーするので
時間がないから、
理論の勉強はできなかった。

しかし、プレーできない分、
時間的に余裕が出て、

いつもはできないような
理論の勉強が可能になる。

これは大きなネガティブの中の
小さなポジティブと言える。

なぜなら、その小さなポジティブを
大切にして、活用したお陰で、

近い将来、意外な実りを
得ることも可能だからだ。

これは単なる一例。要は、
その良くない状況だからこそ、

普段よりも、やり易いこと、
できやすいこともある。

そして、それを大切にすることで、
より良い将来につながることも
珍しくない。

不運の中でも、
小さな良いことを見つけて、

その小さな良いことを
大切にして、

時間が経つのを待つのが一番だ。

最終的には、悪いことだと
思われたことが、

良いことに転じたなんてことも
しばしば起きる。

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それとは逆のケースで、
今の状態が絶好調の場合。

何かを始めて、
それが軌道に乗り、
すべてがトントン拍子の時、

もちろん、それに専念して、
更に発展させるといい。

だだし、こんな場合でも、
世の中や自分自身が
変化し続けていることは
忘れない方がいい。

たとえ一時
素晴らしい成果を出せても

ずっとその状態が続くと
当然のように期待しない方がいい。

良いことだけが
永遠に続くことも
あり得ないからだ。

もし、これが下火になったら、
次はどうしようか?

とプランBをなんとなく
考えておくのもありだ。

自分の期待通り、
物事が進まなくなったら、

次はどうしようか?と
ある程度、考えておけば、
万が一の時に役に立つ。

今成功しているものだけに
ギューッとしがみつき、
固執しない姿勢の方が、

結果的には
軽やかにスムーズに
物事が進むようになるからだ。

下手な執着は手放して、
時代の流れに身を任せ、

自分も変わってゆく姿勢があれば、
精神的にもかなりラクだ。

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今回の話をまとめれば、

私たち人間を含めて、
この世の中のすべてのものは、
常に変化し続けている。

これが世の常だと受け入れて、
一つのことに執着しない方がいい。

裏切られること、
失望することも防げるからだ。

時の流れに身を任せ、
自分も変化を受け入れる姿勢で
生きるのが望ましい。

これが、心の平安を保つのに
役立つ方法だからだ。