今日のテーマは
「我慢や自己犠牲は美徳でも、立派でもない。
もっと自由に自分らしく生きてよい」ということ。
今回の投稿は、
人生を楽にするカウンセラー・高橋リエさんの
ユーチューブトークに基づいている。
高橋さんは親子関係を
専門とするカウンセラー。
高橋さんのクライアントには、
毒親育ちで、人生が生き辛いと悩む人たちや、
「あなたは毒親!」と子供から非難されて
困惑した親の立場の人たちが多い。
私自身は、男尊女卑、年功序列の
信念が強い父親の元に生まれた。
父が正しいと信じることに
少しでも反する意見を言えば、
怒鳴りつけられ、暴力を振るわれた。
私は常に父の顔色をうかがいながら、
ビクビクとした子供時代を送っていた。
私の母は幼い頃から
苦労が多かったらしく、
自分の親から欲求を満たして貰えず
大人になった人間だ。
身体だけは大人でも、
精神的には未熟で不安定であり、
娘の私に否定的な言葉ばかりを浴びせて、
私をずっと苦しめてきた。
私の両親も両方とも
我慢、自己犠牲が立派であり、
美徳であると考える人間だ。
私も両親からは、かなり厳しく
接しられたと感じている。
日本の実家の暗くて重苦しい
家庭環境に耐えられず、
私は実の両親のもとを離れて、
海外に住む決意をした。
私のニュージーランド生活も
今では30年となった。
私は人生の半分以上を
この国で暮らしている。
長い間、「我慢や自己犠牲は美徳」
という観念を「ちょっと変ではないの?」
と疑い続けて生きてきた私。
年齢を重ねるにつれて、
この自分の気持ちはより強くなる傾向にある。
そんな中、高橋さんのトークを聞き、
とてもしっくりきて、大きく肯けた。
高橋さんによれば、
毒親は我慢や自己犠牲が立派で
美しいと信じ込んでいる。
世代的に戦中、戦後の厳しい時代を
サバイバルしてきた人たちなので、
「我慢しなければいけない」
という気持ちが非常に強い。
そして、今の時代になっても、
「我慢、自己犠牲は美徳」
という考え方を引きずっている。
日本は戦後の焼け野原から
驚異の復興を遂げて、
世界トップレベルの豊かさを
手に入れるまでに至った。
この裏には、国民が我慢に我慢を重ねて
自己犠牲をして頑張ってきた
という事実がある。
我慢という自己犠牲の賜物
と言ってもよいだろう。
その結果、「我慢は良いこと。
我慢は美徳」という信念が一層強くなり
「我慢至上主義の国」が出来上がった。
大人はやりたくもない仕事のために
毎日、満員列車に揺られて出勤する。
子供は多少具合が悪くても、
我慢して休まずに登校して
「皆勤賞」を貰う。
学校ではすべての学生が、
できなくても将来何にも困らないことを
強制的に勉強させられている。
部活でコーチにぶん殴られても、
辞めたら負けだと信じているから、
自分にムリを強いて、頑張り続けている。
こういうことが普通の社会の中では、
「何かがオカシイ?」と思わず、
「それが普通だ」と思い込み、
そのまま続けている人が多い。
中には「何かがオカシイ?」
と薄々気づいていても、
社会全体がオカシクないという風潮なので、
反論すれば村八分にされるリスクがある。
よって、何も言えないでいる。
でも、傍から見ていれば、
これらのことは絶対にオカシイ。
やりたくない仕事を毎日頑張って、
力尽きて鬱病になる人もいる。
子供の数は減っているのに、
不登校になる子供の数は増えている
という事実もある。
虐められているのに、
無理やり学校へ行かされて、
それがツラすぎて、
自殺してしまう子供もいる。
会社に行けなくなって、ノイローゼになり
自殺してしまう大人もいる。
学校や会社は命をかけて
行くようなところなのだろうか?
自殺するくらいなら
辞めてしまった方が
よっぽどマシだと言えないだろうか?
でも、「我慢しなければいけない」が強すぎて、
「我慢できないのなら、
もう生きてゆけないんだ」
と思い詰める人もいる。
我慢して、企業戦士として
出世できた人でさえ、
死ぬ間際になってから
「人生、もっと好きなことを
やっておけばよかった」
と後悔することがある。
我慢することは、
国家や会社の組織にとっては
非常に都合のよいことだ。
でも、それは個人レベルでは
大きな自己犠牲を払うことになり、
個人が生き辛くなったり、
病気を引き起こす原因にもなる。
終身雇用の社会では、
我慢して頑張っていれば、
会社が定年退職まで
自分の面倒を見てくれる、
という利点もあった。
でも、終身雇用の社会も
今では崩れつつある。
我慢すればするほど、
自分が不幸になったり、
病気になったりするだけだ。
そうなった時には、
会社は冷たく自分のことを見放す、
というのが現実ではないだろうか?
それなら、もっと自由に気軽に、
自分がやりたいことをやり、
生きがいを感じながら
生きた方が賢明だと思う。
私達は「我慢や自己犠牲は洗脳だった」
という事実を知った方がよい。
我慢は自分の首を絞めるだけで
バカバカしいことだと思った方がよい。
我慢、自己犠牲を強いるような
毒親からは離れて、
自分の人生を、自分が幸せだと思うように
生きた方がよい、と私は考える。
高橋さん、役立つトークを
有難うございました。
参考動画:「我慢や自己犠牲は美徳、は大嘘、洗脳なんです」
(ユーチューブ 人生を楽にするカウンセラー高橋リエさん)