ニュージーランド生活 ― 週末はどう過ごしているか?

今回は、ニュージーランド人は
週末をどう過ごしているか? について。
人それぞれ、土日の過ごし方が違うのは、
日本もニュージーランドも同じだ。
私がニュージーランド人の親戚や
友人、知人を通して、
「こういう傾向があるよ」
と分かった範囲内でお話したい。

スポーツが盛んなニュージーランドは
大人も子供もスポーツ熱心な人が沢山いて、
週末にスポーツをする人は多い。
夏場(10月から3月くらい)は
クリケット、テニス、アスレチック、
ソフトボール等をプレーして、
冬場(4月から9月くらい)には
サッカー、ホッキー、ラグビー、ネットボール
等のスポーツを楽しむ。

子供が小学校へ入学すれば、
子供を地元のスポーツチームや
グループに所属させるのも一般的だ。
週末には子供のスポーツチームが
他の地域のチームと試合をすることも多く、
親は子供を試合場まで連れて行って、
我が子のプレーを観戦する。
子供がスポーツをやっていれば、
土曜日の午前中は、子供のスポーツだけで
ほとんど時間が終わってしまうという感じだ。

最近は、マウンテンバイクもポピュラー。
これは季節に関係なくできる。
ウェリントンにもマウンテンバイクのコースが
幾つかあり、週末の天気の良い日には、
家族や友達とマウンテンバイクを楽しむ姿も見られる。

週末は自宅で「ものづくり」を
エンジョーイする人たちもいる。
DIY(Do it yourself)が得意な人は、
週末に自宅のリノベーションをしたり、
日曜大工をして、自家製の家具を作ったり。
また、自宅の庭の手入れをして、
お庭をスゴク綺麗にしている人も多い。
単なる庭掃除の域を超えていて、
庭の中に自分なりのアートを生み出して、
見事なほど美しい庭を創り上げる人もいる。

週末の時間は、基本的には
家族や親戚、親しい友人などと
一緒に過ごす時間だ。
日本とは違って、仕事関係の人とは
週末に会ったりすることは滅多にない。
家族や友人とビーチに行ったり、
ピクニックやバーベキューをしたり、
自宅でランチやディナーを共にしたり、
カフェで一緒にお茶したり、という感じだ。

ニュージーランドは元々はキリスト教の国。
今でもキリスト教の行事である
イースター祭やクリスマスは
多くのニュージーランド人にとっては
大切な日で、国民の祝日にもなっている。
でも、現代ニュージーランドでは、
私が思ったよりも、
信仰心の深い人は少ないようだ。
2018年の国勢調査によれば、
宗教を持つ人とそうでない人とは、
だいたい五分五分くらいだ。
また、毎週末、教会へ行く人は
人口の約10パーセントほどらしい。

最近は、移民の人も沢山いるせいか、
私の住むウェリントンの周辺でも
仏教寺やイスラム教のモスクがあり、
週末には同じ宗教の人が集まる機会も多い。

我が家の土日のイベントは
ウィークリーショッピングだ。
週末には各地で農家の人々が
野菜のマーケットを開くので、
一週間分の野菜を買い出しに行ったり、
スーパーマーケットで、
その他の食料品や日常用品を買い物する。

私が一番最初にニュージーランドに来た
1980年代には、週末には
スーパーマーケットを初めとする
ほとんどすべてのお店が閉まっていた。
今では週末に店が閉まることもないので、
多くのニュージーランド人家庭では、
週末に買い物に行くことが
ルーティンとなっているようだ。

ということで、
今回は、ニュージーランド人は、
週末をどのように過ごしているのか?
私の知っている範囲でお話してみた。